井上康生監督「存在大きい」コロナ禍初の合宿で大野将平のリーダーシップ絶賛

[ 2020年10月16日 19:34 ]

新型コロナウイルス感染拡大後、初の日本代表合宿で稽古を行う東京五輪男子73キロ級代表の大野将平(右)(提供 全日本柔道連盟)
Photo By 提供写真

 今年3月の東京五輪1年延期決定後、初の合宿を実施中の柔道男子日本代表の井上康生監督(42)が16日、オンライン取材に応じ、「久しぶりの全体合宿で選手、コーチ、スタッフが改めて五輪へ気持ちを引き締めた。(コロナ禍の)期間中、やるべきことをやっていた姿を見られて安心した」などと語った。合宿には73キロ級の大野将平(旭化成)ら東京五輪代表内定6選手と、66キロ級で12月に代表決定戦を控える丸山城志郎(ミキハウス)が参加。同じく阿部一二三(パーク24)は本人の意向で参加していない。

 合宿期間は今月12~17日で、味の素ナショナルトレーニングセンターを拠点に、都内の強豪大へ出稽古を行っている。コロナ禍で各選手の調整進度に多少のばらつきがあることから、「大まかなメニューは統一しているが、担当コーチと選手が密に情報共有しながら、さまざまなことを行っている」と個々の状態に応じて練習メニューを組み立てていることを明かした。

 個人競技ながら「全日本男子」としてのチーム力を重要視する指揮官は、「五輪を一度経験し、チームの核である大野がリーダーシップを持って引っ張ってくれている」と称賛。技術指導、情報交換からトレーニング方法、メンタルコントロールなどの面でも他の五輪代表選手に助言しているとし、「彼の存在は大きいと改めて感じた」と話した。

 合宿は今後も実施していく予定で、年明け以降は海外での国際合宿参加も視野に入れる。11月の合宿では「審判を入れて練習試合もやっていきたい」と実戦練習を組み込んでいくプランを明かした。

続きを表示

2020年10月16日のニュース