パラ・パワーリフティング 奥山一輝、日本新3連発でV 自粛明け後の猛練習で自身の記録更新

[ 2020年10月4日 15:16 ]

パラ・パワーリフティングチャレンジカップ京都最終日 ( 2020年10月4日    京都・サンアビリティーズ城陽 )

日本新記録を更新し、ガッツポーズする奥山(提供:日本パラ・パワーリフティング連盟)
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 男子65キロ級の奥山一輝(23=サイデン化学)が、日本新記録3連発という驚異的な存在感を見せつけた。自身が今年2月にマークした141キロの日本記録を10キロ上回る151キロで優勝。1回目で143キロ、2回目で148キロに成功し、最終試技で絶叫とともにバーベルを押し上げ、自らの記録を連続で塗り替えた。

 「僕が持っている記録より、10キロアップできたのはうれしい」と素直に話した奥山。今春順大を卒業し、プロアスリートの道へ進んだ。同時期に新型コロナウイルスが流行。母校・順大では練習ができなくなり、ホームセンターなどで、さまざまな重さや形のダンベルを購入し自宅トレーニングを行ってきた。

 それでも筋量は維持できず、一時は体重が50キロ台まで減少。「身体が細くなって、周りからも小さくなったと言われて、火が付きました」。自粛明けからは、日本連盟の吉田進理事長が運営するジムで「身体を大きくしてやろう」という意識でトレーニングに取り組んだ。現在では筋量も増え、身体も一回り大きくなったという。

 先天性の二分脊椎症で、小学6年から車いすテニスで世界を目指してきた。その過程でパラ・パワーリフティングに出合い2017年から競技転向。昨年の東京パラリンピックテスト大会では136キロ、今年2月の全日本で141キロ、今大会で151キロを挙げ、急成長を遂げている。

 東京パラリンピックに出場するには、標準記録(135キロ)をクリアし、8位以内に入る必要がある。出場圏内に入るには、180キロ以上の記録が目安になってくるが、奥山の伸び率には可能性しかない。「東京が1年伸びて、僕としてはいいチャンスをもらえた。もしかしたら記録も、ぎりぎり伸びてくれるんじゃないかと思っています」と笑顔を見せた。

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