東地区決勝がスタート アデバイヨの鮮烈なブロックショットでヒートが先勝

[ 2020年9月16日 10:55 ]

延長の残り3.7秒、セルティクス・テータムのダンクをブロックするヒートのアデバイヨ(AP)
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 NBA東地区の決勝が15日にフロリダ州オーランドでスタート。地区準決勝で今季最高勝率を誇った第1シードのバックスを4勝1敗で下した第5シードのヒートが、延長の末に第3シードのセルティクスを117―114(前半55―55、延長11―8)で退けて6季ぶりのファイナル進出に向けて初戦を白星で飾った。

 ヒートは第4Qの開始35秒に14点差を追う展開となったがここから反撃。残り22・0秒にはこの日20得点を稼いだジミー・バトラー(31)が右のコーナーから3点シュートを決めて106―105と1点を勝ち越した。しかし直後のスローインの前に、デリック・ジョーンズJR(23)が、スクリーンに入っていたセルティクスのマーカス・スマート(26)に衝突して反則をコールされ、これで得た1本のフリースローをジェイソン・テータム(22)が決めて試合は延長にもつれ込んだ。

 ヒートは延長でも4点を先取されたがここでも粘り強く対応。113―114で迎えた残り12・0秒、バトラーがテータムの反則を誘う形で3点プレーを成立させて再び2点をリードした。そして残り3・7秒、セルティクスのテータムがドライブインから右手でダンクに持ち込むと、今季のオール・ディフェンシブ・チーム(セカンド)に選出されているバム・アデバイヨ(23)が左手で反則を犯すことなくクリーンにブロック。これが決め手となってヒートを勝利に導いた。

 ガードのゴラン・ドラギッチ(34)がチーム最多の29得点をマークし、ジェイ・クラウダー(30)も22得点と奮闘。バトラーは第4Qと延長で計8得点を記録し、要所で貴重なシュートをねじ込んだ。

 ヒートが地区準決勝から中6日だったのに対し、ラプターズと最終第7戦まで戦ったセルティクスは中3日。しかし第4Qでも延長でも勝機があった一戦だった。テータムはチーム最多の30得点と14リバウンド、5アシスト、3スティールを稼ぐなど健闘。ただし逆転を狙った最後の1対1で、スクリーン・スイッチからマークされていたバトラーを振り切りながらも、最後はアデバイヨにダンクをブロックされて涙を飲んだ。

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