朝乃山 スピードと重さ増し大関の風格

[ 2020年7月20日 05:30 ]

大相撲7月場所初日 ( 2020年7月19日    両国国技館 )

懸賞金をつかみ取る朝乃山(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 【玉ノ井親方 視点】新大関の朝乃山が危なげない相撲を取った。突き押しの隆の勝を相手に一歩も引かず、素早く左で上手を取ると、あっさり送り出した。隆の勝に前に出られて喉輪で突き上げられていたら、展開は違っていたかもしれないが、相手の動きをよく見てスッと上手を取った。スピードと重さが増して、立ち合いで圧力をかけられるようになったのが大きい。成長したなと感じさせる内容だった。

 新大関の場所は誰でも緊張するもの。ましてや初日はいつも以上に重圧がかかる。その中で白星発進できて、少しホッとしたのではないか。ただ、今場所はどの力士も十分な稽古ができていない。両横綱の相撲を見ても、勘を取り戻せていない感じがする。どの力士もここから徐々に調子を上げていくだろう。朝乃山も気を緩めると足をすくわれる可能性があるので、注意が必要だ。(元大関・栃東)

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月20日のニュース