バスケ馬場雄大「立ち止まる選択肢はなかった」豪メルボルン移籍、八村も「スマートですね」

[ 2020年7月20日 12:45 ]

メルボルン・ユナイテッドに入団する馬場は、都内で会見を行った
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 バスケットボール男子でオーストラリアリーグNBLのメルボルン・ユナイテッドに入団する馬場雄大(24)が20日、都内で会見を行った。

 馬場への期待の高さを物語るように、会見にはチームのジェレミー・ボグラー相談役も同席。馬場は「サインできたことを幸せに思っている。アジアでもレベルの高いオーストラリアでプレーすることを楽しみにしている」と冒頭に意気込みを口にした。

 日本代表で主力の馬場は昨夏、NBAマーベリックスの一員としてサマーリーグに参加。10月に傘下Gリーグのレジェンズと契約したが、新型コロナウイルスの影響で3月にシーズン打ち切りとなった。Gリーグでは41試合に出場し、1試合平均6・3得点2・5リバウンドを記録した。

 NBAが再開する一方で、再開のめどが立たないGリーグ。馬場の決断に関して、中学の後輩でNBAウィザーズの八村塁からは「すごくスマートですね」と言われたという。もちろん、NBAへの夢は諦めていない。「全てが平均的にできるより何か突出したものを持つことがNBA選手になるための近道。3ポイントとディフェンスを強みにしたい」と前を向いた。

 コロナ禍により東京五輪が来夏へ延期に。Bリーグで夢舞台に向けて準備することもできたが、オーストラリアを選んだ。「僕にとって、日本に残るのは立ち止まるのと一緒。立ち止まる選択肢はなかった。挑戦し続けることが僕の刺激となって、さらなる高みへ進ませてくれる。一切の迷いはなかった」と話した。

 23日で東京五輪開幕まで1年となる。「今のところ五輪でやることがモチベーションになっているし、そこで最善のパフォーマンスをするために、何が一番かと最善の手を考えている。僕にとって挑戦することは他の代表選手に還元できること。恐れない心を見せていきたい」。メルボルンで進化し、NBAと五輪という2つの夢舞台を目指す。

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2020年7月20日のニュース