NBA再開シーズンで異例の対応 選手の試合観戦が可能 ニアミス回避装置の着用も!

[ 2020年6月17日 10:52 ]

NBA再開シーズンの舞台となるオーランドのESPNワイドワールド・オブ・スポーツコンプレックス(AP)
Photo By AP

 NBAは7月30日からフロリダ州オーランドの「ESPNワイドワールド・オブ・スポーツコンプレックス」でレギュラーシーズンを4カ月ぶりに再開させるが、その際の“運営マニュアル”となる33ページにおよぶハンドブックの内容が明らかになった。

 22チームは3つのホテルに分散して宿泊することになるが、八村塁(22)が所属するウィザーズはトレイルブレイザーズなどの5チームと同じ「ヨットクラブ・リゾート」に同宿。このホテルに滞在するのはいずれも東西両地区で上位8位までに入っていない6チームとなった。渡辺雄太(25)が所属するグリズリーズはロケッツ、76ersなど7チームと同じ「グランド・フロリディアン」に宿泊する。

 「オーランド・バブル(バブルは“泡”以外に興奮、夢の計画といった意味あり)」と呼ばれる再開シーズンは基本的に無観客で行われるが、選手たちは別のチーム同士の対戦をスタンドで観戦することが可能。ファンの歓声はないものの、選手が選手に声援を送るという珍しい場面が見られることになるかもしれない。

 再開前には各チームとも3試合の練習試合を行うが、このときの相手はすべて同じホテルに滞在しているチームとの対戦。1チームの許容人数はフロントやトレーナー、用具係を含めて30人で、開幕前の練習時間は1チームで1日、3時間となった。6フィート(1・8メートル)のソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を確保するために、選手やスタッフは自分を中心とする半径1・8メートル以内に別の人間が5秒以上、入り込んだ場合にアラームが鳴る小型の警報装置の着用もオプションで可能。試合後のチーム・ミーティングは10分までに制限され、シャワーはホテルに戻ってからとなる。試合当日、選手やコーチ陣が座るベンチは2列。出場選手はマスクを着用しなくてもいいが、登録から外れた選手は着用しなくてはいけない。

 再開シーズンに備えるためのミニ・キャンプは7月7~9日にオーランドで始まるが、AP通信によれば昨季の王者でカナダ・トロントに本拠を置いているラプターズだけは検疫の関係でそれより早くフロリダ州入りすることが可能。ただしどのチームも今季の日程が終了しても、10日から14日間ほどの自己検疫の義務を負うことになっている。

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2020年6月17日のニュース