「横綱の使命感」が…稀勢の里、4敗喫し休業へ

[ 2020年6月3日 05:30 ]

夏場所メモリー   琴奨菊(東関脇) 寄り切り 稀勢の里(東横綱) ( 【10日目】2017年5月23日 )

琴奨菊を相手に何もできず、4敗目を喫した稀勢の里(右)
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 琴奨菊との史上最多64度目の対戦で、稀勢の里は何もできなかった。左を差されると上体が起き、そのまま土俵を割った。横綱、大関との対戦を前に4敗目。決して弱音を吐くことのなかった男が「中日くらいから力が入らない。休場させてほしい」と師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)に申し出た。

 この年の初場所で悲願の初優勝を果たし、横綱に昇進した。新横綱の春場所は13日目に左大胸筋などを負傷しながら、千秋楽まで土俵に上がって奇跡の連覇を果たした。左腕は思うように動かなかったが、夏場所は3連覇を目指して強行出場。だが、生命線の左からの攻めが出ないばかりか、患部をかばうことで全体のバランスも崩れていった。だましだまし相撲を取ったが、体は限界に達した。

 稀勢の里はのちに、この場所について「横綱としての使命感を強く感じていた」と明かしている。その使命感は結果的に力士生命を縮めることになった。ここから8場所連続休場。国民的横綱は苦しい戦いが続いた。

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