高田川部屋所属の勝武士、新型コロナで死去 28歳 先月10日に陽性判定

[ 2020年5月13日 12:50 ]

高田川部屋
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 日本相撲協会は13日、新型コロナウイルスに感染し、治療を受けていた高田川部屋所属で西三段目82枚目の勝武士幹士(しょうぶし・かんじ 本名末武清孝さん=すえたけ・きよたか)が同日午前0時30分、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため亡くなったと発表した。28歳だった。4月10日に新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性が判明し、相撲協会員で初の感染が確認されていた。

 関係者によれば勝武士は4月4日に体調を崩し38度台の熱が続き、師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)らが保健所に電話を掛けたもののつながらなかったという。近隣の複数の病院に相談したが、医療機関がみつからず、8日に熱が下がらず血痰(けったん)出るなどしたため、救急車で搬送された。

 しかし、すぐに受け入れ先が決まらず夜になって都内の大学病院に入院した。新型コロナウイルスの簡易検査の結果は陰性だったが、9日に体調が悪化したため別の病院に移り、10日のPCR検査で陽性と判明。19日に症状が悪化したことで集中治療室(ICU)に入っていた。

 初土俵は2007年春場所。最高位は東三段目11枚目だった。

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