結論先送りに苦しむ高3アスリート 迫りくる決断の夏

[ 2020年5月13日 09:15 ]

今年のインターハイのポスター
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 結論を先送りにするたび、高校3年生は苦しんでいる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、8月に開催予定だった全国高校総体(インターハイ)が史上初の中止。例年であればインターハイを最後に引退し、大学受験へシフトする選手は多いが、今はその“区切り”を打てずにいる。

 淡い期待が待っているからだ。全国高体連はインターハイ中止に伴い、都道府県レベルでの代替大会開催を47都道府県の高体連に「お願い」した。3年間の努力を発揮する場を作って欲しい、という思いは痛いほど分かる。だが、確約のない不透明な大会に高校生は引退の決断ができないのだ。

 たとえ6月から学校が再開しても、ブランクを埋める準備期間に1カ月は必要。さらに新型コロナウイルスの第2波を考えると、早期の大会開催は現実的ではない。岩手県高体連の佐藤理事長は「感染状況もあるが、スケジュール面を確保できるか。3年生は進路の準備も始まるので…」と、頭を抱えている。

 そんな中、北海道高体連は苦渋の決断を下した。代替大会は行わないと即座に発表。同連盟の平野会長は「(選手に)期待を持たせることは良くない」と説明した。難しい判断だったと思う。ただ、結論を先延ばしにされるより、選手も踏ん切りが付いたのではないか。

 最近では、秋から新学年が始まる「9月入学案」も挙がっている。決して、議論することが悪いことだとは思わない。ただ結論を先延ばし、期待を抱かせた挙げ句、「開催できませんでした」では酷すぎないだろうか。引退か、続行か。決断の夏はもう迫っている。(清藤 駿太)

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