男子ダブルス遠藤・渡辺組、全英OP日本勢初V!世界1位撃破で歴史に名を刻んだ

[ 2020年3月17日 05:30 ]

バドミントン 全英オープン 最終日 ( 2020年3月16日    英・バーミンガム )

日本勢初Vを飾った遠藤(右)・渡辺組(AP)
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 各種目の決勝が行われ、男子ダブルスで世界ランキング6位の遠藤大由(33)、渡辺勇大(22)組(日本ユニシス)が同ランク1位のマルクスフェルナルディ・ギデオン、ケビンサンジャヤ・スカムルヨ組(インドネシア)を2―1で下し、同種目の日本勢初制覇を成し遂げた。東京五輪出場へ前進し、本大会での金メダル候補に名乗りを上げた。新型コロナウイルスの感染拡大により今大会後からワールドツアーは中断されるため、日本勢は帰国する。

 経験と若さ。この化学反応が、歴史の扉をこじ開けた。世界ランク1位と我慢強く戦って男子ダブルスの栄冠をつかんだのは、33歳遠藤と22歳渡辺の11歳差ペアだった。18年混合ダブルスに続く日本勢初制覇となった渡辺は「やはり何でも最初の1番は気持ちがいい」と誇らしげ。今大会で110回を数える伝統の大会の優勝ペアに、初めて日本人の名前が刻まれた。

 後衛からの強打、巧みなネット前でのさばきなど変幻自在に攻めてくる相手に、何度もレシーブを上げてチャンスを待った。最終ゲームは18―19からの逆転劇。16年リオデジャネイロ五輪に出場した早川賢一とのコンビで過去3度決勝に進みながら優勝を逃した遠藤は「説明できないくらいうれしかった」。当時の映像を動画サイトで見ていたという渡辺と固く抱き合った。

 ペア結成はリオ五輪後。渡辺は「僕が遠藤さんにずっとくっついて、私生活でも一緒に過ごすこともある」と経験豊富なパートナーから多くを学んだ。年齢差はあっても、決勝前日に携帯型ゲーム機で楽しむほど距離感は近い。遠藤のむちゃぶりに渡辺が応え、日本代表団を笑わせることもある。濃密な時間が、あうんの呼吸を生む。

 前回の五輪イヤーだった16年、日本勢ではこの大会を制した女子シングルスの奥原、同ダブルスの高橋、松友組は本番でもメダルを獲得。格好の前哨戦を制して金メダルの有力候補に名乗りを上げた。渡辺は出場を確実にしている混合ダブルスとの“Wメダル”も視野に入った。

 新型コロナウイルスの感染拡大によりワールドツアーは中断。先行きは不透明だが、2人は自信を深めて帰国する。「これをいい自信にして、もっと上げていかないと」と遠藤。夢舞台へ、感覚を研ぎ澄ませ続ける。

 ▽バドミントン東京五輪への道 4月28日付世界ランキングに基づいて決まる。各国・地域の最大出場枠は「2」で、ダブルスは8位以内に2組入れば最大枠を得る。五輪選考に限ったランクは19年4月末を始点とした国際大会で高ポイント10大会分。10日付の五輪選考に限った世界ランクは園田、嘉村組(トナミ運輸)が4位、遠藤、渡辺組が5位。全英オープンを反映させた17日発表の最新ランクでは遠藤、渡辺組が上回る見込み。日本勢は2枠確保を目指している。

 ◆遠藤 大由(えんどう・ひろゆき)1986年(昭61)12月16日生まれ、埼玉県出身の33歳。小松原高―日体大を経て09年4月に日本ユニシスに入社。早川賢一と組み、16年リオデジャネイロ五輪男子ダブルス5位。同五輪後から渡辺と組み、18、19年ツアーファイナル準優勝。19年アジア選手権優勝。趣味は読書、映画観賞。1メートル72、72キロ。利き腕は右。血液型AB。

 ◆渡辺 勇大(わたなべ・ゆうた)1997年(平9)6月13日生まれ、東京都杉並区出身の22歳。福島・富岡高(現ふたば未来学園)時代は15年の高校選抜、総体でシングルス、ダブルスとも優勝。同高で1学年上の東野と混合ダブルスを組み、18年に全英オープンを初制覇。男子ダブルスでは16年9月から遠藤とペアを組み、わずか3カ月で全日本総合選手権大会準優勝。1メートル67、56キロ。利き腕は左。血液型B。

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