野村忠宏氏&吉田沙保里さん ギリシャで聖火ランナー 野口さんと同じくアテネ金

[ 2019年11月12日 05:30 ]

フォトセッションで手を合わせる(左から)森喜朗会長、HIRO、野口さん、野村氏
Photo By スポニチ

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は11日、来年3月にギリシャ国内で実施される五輪聖火リレーで、04年アテネ大会女子マラソン金メダルの野口みずきさん(41)、柔道男子60キロ級五輪3連覇の野村忠宏氏(44)、レスリング女子55キロ級五輪3連覇の吉田沙保里さん(37)がランナーを務めると発表した。野口さんは3月12日に古代五輪発祥の地とされるオリンピアで行われる聖火の採火式後、ギリシャ人に次いで全体2番目の走者を担当。野村氏と吉田さんは3月19日にアテネで行われる聖火引き継ぎ式の直前に、ギリシャ人の最終走者へつなぐ2区間を受け持つ。

 アテネ五輪金メダリスト3人の起用はギリシャ・オリンピック委員会が決定。都内で会見した野口さんはギリシャ訪問が同五輪以来16年ぶりと明かし「スタートの午後6時で気温35度。命がけで走った思い出がある。つまずかないように練習して大役を務めたい」と話した。アテネ五輪で3連覇を達成した野村氏は「一番苦しんで、挫折やみじめな思いもしながらはい上がった金」と振り返り、初体験の聖火走者で「ダッシュしてやろうかな」といたずらっぽく笑った。野村氏と吉田さんは来年3月20日に宮城・航空自衛隊松島基地へ到着する聖火の空輸役も務める。

 ▼吉田沙保里さん 初めて出場した五輪はギリシャでした。その思い出の地でもある五輪の聖地、ギリシャを走ることは大変光栄です。採火された聖火をしっかり日本へ、東京へつなぎたいと思います。

 ◆東京五輪の聖火リレー 来年3月12日にオリンピアのヘラ神殿跡で採火。ギリシャ国内で聖火リレーを行い、同19日にアテネ市内での引き継ぎ式で日本側へ受け渡される。同20日に日本へ到着した聖火は東日本大震災の被災3県で展示された後、同26日に福島・Jヴィレッジから国内でのリレーをスタート。約1万人の走者が47都道府県を巡るルートでつなぎ、7月24日に開会式が行われる新国立競技場にともされる。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月12日のニュース