山中のキックで空中戦制す 初先発濃厚アイルランド戦「一生に一度」の大仕事だ!

[ 2019年9月25日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本―アイルランド ( 2019年9月28日    エコパ )

アイルランド戦に向けトレーニングする山中(撮影・久冨木 修)
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 日本代表は24日、静岡県浜松市内で28日の1次リーグ第2戦、アイルランド戦(静岡・エコパスタジアム)に向けて調整した。FB山中亮平(31=神戸製鋼)はキックキャッチ技術を買われ、W杯初先発が濃厚。親友が付けた大会キャッチフレーズのように、「一生に一度」級の大仕事で強敵撃破に貢献する。

 W杯で先発する機会は、1次リーグ4試合で1回かもしれない。初戦途中出場のFB山中に、大チャンスが巡ってきた。公開された15分間は2日連続でスタメン組。ロシア戦でFBだったトゥポウはWTBが濃厚で、28日のA組最強アイルランド戦は“キックの切り札”として期待がかかる。

 「キック処理は凄く重要。僕が出たら、確実にやりたい」
 初戦はキャッチミスが多発してロシアに苦しめられた。逆にアイルランドはキックを多く使ってスコットランドに完勝。相手がキックを軸に攻めてくる点は明白で、身長1メートル88の大型バックスは「練習でいろんなシチュエーションをつくってプレッシャーの中で捕る練習をしている」と空中戦の対策を明かした。

 蹴り返す役目でも重責を担う。ロシア戦。自陣深い位置から、58メートルの超ロングキックで中央まで地域を挽回した。そのプレーの動画が大会公式ツイッターで取り上げられ、注目を集めた。

 今大会のキャッチコピー「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」は、早大ラグビー部の同期、コピーライターの吉谷吾郎さんが付けたものだ。過去2大会は選考で落選。初出場の今大会は「毎日のように連絡を取る」という親友が付けたフレーズのように、「自国でのW杯は、今のメンバーなら誰でも一生に一度」と全てを懸ける決意でいる。突破力も魅力。番狂わせに導けば、生涯忘れられない晴れ舞台になるはずだ。

 ◆山中 亮平(やまなか・りょうへい)1988年(昭63)6月22日生まれ、大阪市出身の31歳。14歳からラグビーを始め、東海大仰星、早大を経て11年に神戸製鋼入り。16年からサンウルブズでもプレー。高校、大学で日本一を経験。早大時代の10年5月のアラビアンガルフ戦で代表初キャップ獲得。現14キャップ。愛称「山ちゃん」。1メートル88、95キロ。

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