女子は中国が無傷3連勝、初V王手 KOBELCO CUP2019

[ 2019年8月4日 05:30 ]

<中国選抜・東海選抜>前半9分に相手DFを振り切って先制トライを決める中国選抜のSH北岡奈央(島根・石見智翠館2年)
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 ラグビーの「KOBELCO CUP2019」は3日、長野県上田市の菅平高原で第9回全国高等学校女子合同チーム大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)のリーグ戦を行った。島根・石見智翠館の主力で構成する中国は関東を12―5、東海を20―0で下し、近畿を25―0で退けた前日2日の初戦から無傷の3連勝。初優勝に王手を掛けた。大会最終日の4日は、女子のリーグ戦の残りと男子の第15回全国高等学校合同チーム大会のU17、U18決勝リーグ戦を行う。

 石見智翠館自慢のFW陣が起点をつくり、ボールを左右に散らしていく。関東戦の前半6分には左膝の故障で昨秋から戦列を離れていた17年7人制ユース日本代表のWTB尾崎夏鈴(3年)が快足を生かし、自ら復帰戦を祝うトライを挙げた。

 「ここではまだトップを取れてないんで」。磯谷竜也監督の声にも自然と力が入る。東海戦ではFW斎藤朱利(2年)、高佐有希(3年)らリザーブ陣が踏ん張り、連日の猛暑の中、余力を残すこともできたのも大きい。

 九州の主力を構成する福岡レディースには今春のサニックス世界ユース決勝で苦杯を喫した。「いつも通りのプレーをすれば」とフランカー・長利奈々主将(3年)。自信を持って宿敵にぶつかる。

 ≪九州いまだ無失点≫3連勝の中国に対して大会連覇を目指す九州は2勝1分け。いまだ無失点という鉄壁の守りが最大の武器だ。当たりの強い中国のFW陣に対してナンバー8三原倫主将(福岡・筑紫3年)は5―5で引き分けた昨夏の中国戦を思い出しながら「去年も止めてますから」と自信満々。所属の筑紫では普段から男子チームに交じってコンタクト練習を繰り返してきた。決して当たり負けはしない。

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2019年8月4日のニュース