渋野 第2R首位で終了 海外でも日本勢“黄金世代”旋風

[ 2019年8月3日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第2日 ( 2019年8月2日    ミルトンキーンズウォバーンGC=6756ヤード、パー72 )

13番、第3打を放つ渋野(撮影・沢田 明徳)
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 第1ラウンドを首位と1打差の2位と好発進した渋野日向子(20=RSK山陽放送)は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算9アンダーで首位に立ちホールアウトした。21位から出た横峯さくら(33=エプソン)は通算1アンダーでフィニッシュ。上原彩子(35=モスバーガー)と69の上田桃子(33=かんぽ生命)は通算イーブンで予選ラウンドを終えた。

 終盤のヤマ場で最高のショットが飛び出した。16番、渋野の会心の第2打がピンまで1メートルに着弾する。冷静にバーディーパットを決めると、20歳の表情が緩んだ。この日4つ目のバーディーで通算9アンダー。この時点で単独トップに躍り出た。17番もバンカーから2メートルに寄せてパーでしのぐと、18番もパーで切り抜け、ホールアウトした段階ではトップを守った。

 序盤のバーディーラッシュで勢いをつけた。2番で左手前のラフからピン手前1メートルにつけてバーディーを奪うと、3番もピン右3メートルのチャンスを決め連続バーディー。4番は3パットでボギーとしたが、直後の5番でピン右1メートルにつけてバーディーで再び戻した。11番はピンまで1・5メートルにつけたが、バーディーパットが左に切れチャンスを逃した。迎えた難易度の高い14番。第1打を右手前のバンカーに入れるピンチは、約3メートルに寄せ、パットも決めるナイスパーセーブ。ショートゲームが好調だった。

 第1ラウンドは、日本人選手の海外メジャー初ラウンドで最少スコアの「66」をマーク。首位と1打差の2位につけた。イーブンパーで回った前半は傾斜を使って寄せる戦略だったが、「今日のグリーンは止まる」と判断してピンをデッドに狙う戦略に変更したことが奏功した。

 「特に怖いものもないので、思い切ってやろうと。攻めていきます」と渋野。宣言通りのパフォーマンスで、77年全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、42年ぶりの日本人メジャー制覇の可能性が膨らんできた。

 ▼渋野日向子 4番のボギーは仕方ないと思って、切り替えられた。このスコアで回れてびっくり。優勝は意識してしまうけど、出来過ぎなので…。決勝ラウンドは攻めて、しっかりいきたい。

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