渋野 2位で決勝Rへ「ビックリ」連発、笑顔絶やさず 海外メディアは「スマイルシンデレラ」命名

[ 2019年8月3日 06:16 ]

米女子ゴルフ AIG全英女子オープン第2日 ( 2019年8月2日    英国ミルトンキーンズ ウォバーンGC=6756ヤード、パー72 )

海外メディアから取材を受ける渋野(右)
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 海外メジャー最終戦のAIG全英女子オープン第2ラウンドが行われ、1打差2位から出た海外初挑戦の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が4バーディー、1ボギーの69と伸ばし2位の好位置をキープした。首位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)とは3打差。77年全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、42年ぶりの日本人メジャー制覇への期待が膨む。

 最終的には2位になったものの、ホールアウト時点では単独首位だった。20歳は報道陣を前につぶやいた。「本当にビックリですよね。みんなビックリですよね。本人もビックリですから」。初日に続いてリーダボードの上位をキープ。渋野の言葉の通り、世界を驚かせる2日間となった。

 スタート前から「攻める」と決めていた。1番で第2打がグリーンをオーバーも、アプローチを寄せてパーをセーブ。この時に「今日は大丈夫」と感じた。2番で左手前のラフからピン手前1メートルにつけてバーディーを奪うと、3番もピン右3メートルのチャンスを決め連続バーディー。4番は3パットでボギーとしたが、直後の5番でピン右1メートルにつけてバーディーで再び戻した。

 6番から15番までは10ホール連続でパーが続くも、終盤のヤマ場で最高のショットが飛び出した。16番、渋野の会心の第2打がピンまで1メートルに着弾。この日4つ目のバーディーで通算9アンダーとし、この時点で単独トップに躍り出た。最終的には2位で予選を通過して「今の調子だと通用してるのかなって思う。初メジャーの初海外の試合でこの順位は本当にできずぎ」と目を丸くした。

 今季2勝を挙げた日本では黄金世代の注目株として人気急上昇中だが、海外ではまったくの無名。だが、2日間の活躍でホールアウト後には海外メディアからの取材が殺到した。メッセージを求められると、日本語と英語のミックスで「とってもハッピー、ベリーハッピー!」。この一言で笑いを誘うと、笑顔がトレードマークの渋野に海外女性レポーターから「あなたは、いつも笑っているように見えるわ。スマイルシンデレラね!」と命名された。

 昨年7月にプロテストに合格したばかりの20歳。本格参戦1年目の今季に国内メジャーで初勝利を手にするなど2勝を挙げ、全英切符を手にして英国に乗り込んだ。まさに“スマイルシンデレラ”は「本当に日本ではできない経験なので。それをしっかり楽しみたい」と笑顔で声を弾ませた。

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