大也、200バタ自己新で銀!2大会連続メダル「満足。完璧」

[ 2019年7月25日 05:30 ]

水泳 世界選手権第13日 ( 2019年7月24日    韓国・光州 )

男子200メートルバタフライ決勝、2位でゴールし1位の選手と握手を交わす瀬戸(左)(撮影・会津 智海)
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 男子200メートルバタフライ決勝で、瀬戸大也(25=ANA)が1分53秒86で銀メダルに輝いた。自己ベストを0秒17更新し、17年ブダペスト大会の銅メダルに続く、2大会連続の表彰台。200メートル自由形2位の松元克央(22=セントラルスポーツ)に続く日本勢2人目のメダル獲得となった。約30分後の200メートル個人メドレー準決勝も全体3位で通過。28日に控える本命種目400メートル個人メドレーを含めたトリプルメダルに前進した。

 錯覚に陥った。瀬戸は150メートルを4番手でターン。最後の50メートルでピッチを上げたが「隣が速すぎて55秒かかっているんじゃないかと思った」と困惑していた。フィニッシュし、電光掲示板に刻まれたタイムは1分53秒86。自己ベストを0秒17更新しての銀メダルだった。隣のレーンで独走したミラク(ハンガリー)はフェルプス(米国)が保持した従来の世界記録を0秒78更新する驚異的なタイムで優勝。瀬戸は6月のジャパン・オープン後に一緒に寿司を食べた19歳を「アメージング」と称え「あそこまで速いとは。あっぱれ」と目を丸くした。

 約30分後には200メートル個人メドレー準決勝を全体3位で通過。午前の予選を含めて1日3本を泳ぎ切り「満足の結果。完璧でした」と自賛した。バタフライの調子は個人メドレーにも影響する。6月の欧州遠征から呼吸法を従来の2回に1回に加えて毎回呼吸にも挑戦。毎回呼吸は酸素摂取量が増えて後半に体力を温存できるメリットがある半面、タイミングがずれれば体が立ってしまいスピードに乗れないリスクがある。今回は慣れ親しんだ2回に1回を採用し「しっくりくると実感した」と手応えを得た。

 この日で東京五輪開幕までちょうど1年。メダルのデザインが発表され「あのメダルめっちゃ欲しい」との思いを強くした。16年リオ五輪後から東京五輪エンブレムにしている携帯電話の待ち受け画面の変更も頭をよぎったが「1年後に獲ってから待ち受けにする」と宣言。25日の200メートル個人メドレー決勝に向けて「明日もメダルのチャンスはある」と力を込めた。大会最終日の28日には2大会ぶり3度目の優勝を狙う400メートル個人メドレーが控えており、目標は東京五輪出場内定となる金色を含むトリプルメダル。日本の主将は本命種目に向け、ギアを上げていく。

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