木津、“新ルール”強み生かす 27日フィジー戦メンバー入り濃厚

[ 2019年7月25日 05:30 ]

フィジー戦で代表デビューが濃厚な木津(右)。左は稲垣(撮影・中出健太郎)
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 ラグビーW杯の前哨戦となるパシフィックネーションズ杯(PNC)のフィジー戦(27日、釜石)で、“新ルール向き”の23歳が日本代表デビューする。メンバー入りが濃厚なプロップ木津悠輔(トヨタ自動車)は24日、合宿中の盛岡で「当日は緊張すると思うけど、現時点では凄くワクワクしている」と目を細めた。

 国際統括団体のワールドラグビーは15日、スクラムのルール改正を通達。レフェリーが「セット(組め)」とコールする前に、FW第1列の選手は頭を相手の首や肩に触れられなくなった。相手との距離が広がる分、当たりの鋭さや強さが重要となるが、スクラム担当の長谷川慎コーチが「相手の懐に入るのが速いので、いい姿勢がすぐ取れる。けっこう向いている選手」と指摘するのが木津。国際規格では小柄な1メートル78で、大学時代から低く速いスクラムを心がける木津も「当たる瞬間の衝撃、スペースが大きくなったので、ヒットスピードの部分はかなり意識しないといけない」と明かした。

 2月のトップリーグ選抜で活躍し、代表候補合宿に追加招集。フィールドプレーやタックルでも貢献し、「半年前はイメージできなかった」W杯メンバー入りは目前だ。「小さなチャンスを積み重ねて今の状況がある。まだあるチャンスをしっかりつかんでいきたい」と意気込んだ。 

 ◆木津 悠輔(きづ・ゆうすけ)1995年(平7)12月2日生まれ、大分県出身の23歳。無名の由布高でラグビーを始め、天理大でNo・8からプロップに転向。3年時に若手育成のジュニア・ジャパンに選ばれ、18年にトヨタ自動車入り。1メートル78、113キロ。

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2019年7月25日のニュース