レナードとジョージのクリッパーズ移籍が正式に決定 レナードは3年契約

[ 2019年7月11日 11:37 ]

クリッパーズと3年契約を交わしたレナード(AP)
Photo By スポニチ

 今季のNBAファイナルでラプターズを初優勝に導き、スパーズ時代の2014年に続いて自身2度目のMVPとなったカワイ・レナード(28)が10日、クリッパーズと正式に契約。オフにFAとなったあとに故郷ロサンゼルスを本拠にしているクリッパーズへの入団を決断したもので、ファイナルMVPに輝いた選手のシーズン終了後の移籍は史上初めてとなった。

 話題を集めたのは契約期間。レナードは規定により4年1億9600万ドル(約211億7000万円)での契約が可能だったが、スポーツ専門局のESPNによれば3年1億310万ドル(約111億3000万円)でサインしたと報じられている。

 3年目の契約(2021年シーズン)はレナード側のオプション。実質的に2020年シーズン終了後に再びFA資格を得ることが可能になる。サンダーからトレードで移籍してきたポール・ジョージ(29)は昨季にサンダーと4年1億3690万ドル(約147億9000万円)で契約を延長。4年目が本人のオプションとなっているため、こちらも2020年シーズン終了後にFAになることが可能で、レナードはジョージに「契約終了期間」を合わせた形となった。

 従ってリーグ屈指のフォワード2人を獲得したクリッパーズにとっては今季と来季が勝負の年。1970年にバファロー・ブレーブスとして誕生して以来、ファイナルどころか依然としてカンファレンス決勝にも進出していないが、ファイナルMVP男と、昨季の得点部門で2位&スティール部門で1位だったシューター兼ディフェンダーを擁して悲願の初優勝を達成したいところだ。なお今季の年俸はレナードが3270万ドル(約35億4000万円)でジョージが3300万ドル(約35億6000万円)で、来季はレナードが3440万ドル(約37億2000万円)で、ジョージが3550万ドル(約38億3000万円)となる。

 一方、ファイナルでラプターズに敗れたウォリアーズは、FAとなっていたクレイ・トンプソン(29)と5年1億9000万ドル(約205億2000万円)で再契約。同選手のチーム残留が確定。しかしトンプソンはファイナルで膝のじん帯を断裂し、今季は「全休」すると見られている。さらにウォリアーズはファイナル3度の優勝に貢献してきた控えガードのショーン・リビングストン(33)を解雇。すでにケビン・デュラント(30)はネッツに移籍しており、5年連続でファイナルに進出した強豪チームはこのオフにターニング・ポイントを迎えている。

続きを表示

この記事のフォト

2019年7月11日のニュース