令和の土俵で昭和生まれと平成生まれの熱い闘いが繰り広げられる

[ 2019年5月9日 10:00 ]

水戸場所、記念撮影する平成最後の昭和の日に昭和生まれの関取25人(休場の勢を除く)
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 【佐藤博之のもう一丁】大相撲の令和初の本場所となる夏場所は12日に初日を迎える。時代の節目となる場所の番付を見ると、幕内力士42人のうち、昭和生まれは17人で、平成生まれは25人になっている(外国出身力士も含む)。2011年(平23)名古屋場所で高安が平成生まれ初の幕内力士となり、17年(平29)秋場所では昭和と平成の幕内が21人ずつと同数になった。18年春場所では平成が23人、昭和が19人となり、ついに平成が多数派となった。平成の力士が8人も多い今場所は、18年秋場所、19年初場所、春場所の昭和18人、平成24人を上回る“最大格差”となった。

 昭和生まれは全て30代以上で、平成生まれは今年に入って誕生日を迎えた人以外は20代以下。角界も世代交代を迎えているが、三役以上を見るとまだまだ昭和生まれが踏ん張っている。白鵬、鶴竜の両横綱に大関・豪栄道、関脇・栃ノ心、小結・碧山は昭和生まれ。貴景勝が平成生まれで3人目となる大関昇進を果たしたが、三役以上の昭和・平成の比率は依然として昭和が上回っている。

 平成で最多となる42回の優勝を飾った白鵬は令和の土俵について「昭和生まれと平成生まれで、令和で熱い戦いを見せたい。そして“昭和強し”というのを見せたい」と語っている。現時点では昭和と平成のどちらが強いのか。6日に行われた横綱審議委員会による稽古総見の結果を基に検証してみた。

 令和初の稽古総見には28人の幕内力士が参加し、右上腕を負傷している白鵬らを除く25人が計106番、相撲を取った。昭和生まれ12人の通算は58勝45敗、平成生まれ13人の通算は48勝61敗だった。昭和・平成の直接対決の成績は昭和の37勝24敗で、勝率.607だった。本場所と稽古場は違うものの、夏場所の前哨戦とも言える稽古総見では昭和が意地を見せた格好だ。

 平成生まれの優勝力士は15年夏場所の照ノ富士、18年名古屋場所の御嶽海、同九州場所の貴景勝の3人しかいない。昭和生まれの力士はどこまで壁となっていくのか。世代闘争の令和の土俵がいよいよ始まる。(専門委員)

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