町田樹さん 令和のフィギュアスケート界を予想「間違いなくAIが深く関与する」

[ 2019年5月9日 21:58 ]

映画のトークショーに参加した町田樹さん(左)、振付師の宮本賢二さん
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 フィギュアスケート男子で14年世界選手権銀メダリストの町田樹さん(29)が9日、都内で行われた映画「氷上の王、ジョン・カリー」ジャパンプレミアのトークイベントに振付師の宮本賢二さん(40)とともに出席した。現役引退後、初めてファンの前でフィギュアスケートについて熱く語った。

 話題が令和時代のフィギュアスケート界におよぶと、町田さんは「技術は革新的になる。考えなければいけないのは“その技術を使って、あなたは何を表現したいですか”ということ。振り付けする者も、それを演じる競技者も、それを頭に置かないとジャンプ大会になってしまう」と熱弁した。

 また、令和時代は採点にAIが導入されると予想。町田さんは「間違いなくAIが深く関与すると思う。体操界ではAIで採点ができるように開発が進められている。その技術をフィギュアスケートにも応用したいと開発者の言葉で言われている。五輪競技になっている以上は勝ち負け、優劣は客観的に決めないといけない」とした上で「ただAIが好む演技ばかりしていても機械的で面白くない。令和のスター・フィギュアスケーターの条件はAIみたいなものに支配されない演技をできる者がスターのポジションにつけるんじゃないかなと思う」と熱く語った。

 宮本さんは「令和になると4回転半、5回転とかいくと思う。技術が上がったイコール芸術ももっと上げていかなければいけない。また難しくと思う」と見解を語った。

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2019年5月9日のニュース