ウォリアーズが連勝 デュラント29得点 ロケッツのハーデンを制圧

[ 2019年5月1日 15:20 ]

グリーンの指が目に入って負傷したハーデン(AP)
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 NBA西地区のプレーオフは30日、カリフォルニア州オークランドで準決勝シリーズの1試合を行い、1位で地元のウォリアーズが115―109(前半58―49)で4位のロケッツを振り切ってホームで連勝。5試合連続で30得点以上を挙げていたケビン・デュラント(30)は44分の出場で29得点に終わったが、チーム一丸となった気迫あふれるディフェンスでロケッツのシューター陣に圧力をかけ続けた。

 2季連続で得点王となったロケッツのジェームズ・ハーデン(29)に対しては、先発に回っているアンドレ・イグダーラ(35)を中心にして、ボールを保持するたびにダブルチームで応戦。前半では、ハーデンがインサイドを突いてレイアップに持ち込むと、同選手が自陣に戻る前に攻め切って置き去りにしてしまうハイスピードの速攻で揺さぶりをかけた。

 ステフィン・カリー(31)は第1Qに左手中指を脱臼。第4Q残り5分37秒には5反則目を犯してピンチを迎えたが、イグダーラとともに“ハーデン・ストッパー”をこなしながら、20得点を稼いで勝利に貢献した。

 ロケッツは第1Q(20―29)でウォリアーズのディフェンスに苦しみ、9回のターンオーバーを犯して14失点。序盤のこのミスが、結果的に最後まで響く結果となった。

 ハーデンは34分の出場で29得点。第1Qにドレイモンド・グリーン(29)とルーズボールを争った際に左目を負傷し、いったんロッカールームに戻って治療を受けるというアクシデントに見舞われた。競技は続行したがなかなかシュートを打たせてはもらえず、第3戦以降に課題を残した形。今季の1試合におけるフィールドゴール、3点シュート、フリースローの平均試投数はそれぞれ24・5、13・2、11・0だったが、第2戦では19、7、9。3部門ともすべて平均試投数を下回っており、シュートに至る前に抑え込まれた姿がデータから浮かび上がってくる。

 ロケッツは昨年の西地区決勝でウォリアーズに3勝4敗で敗退。15年の決勝と16年の1回戦でも1勝4敗で敗れており、ポストシーズンでのこのカードは通算5勝14敗となった。今季のレギュラーシーズンでは3勝1敗と勝ち越しているにもかかわらず、プレーオフになると立場が逆転。流れを変えるためには、地元ヒューストンで4日と6日に行われる第3戦と第4戦で連勝することが絶対条件になってきた。

 第1戦ではハーデンが大詰めで放った2本の3点シュートに対する審判の“ノーコール”と、審判批判による罰金処分が話題を呼んだこのシリーズ。今ポストシーズンでは精神的にも肉体的にも最も激しいバトルとなっている。

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