令和の主役 金谷、新元号“開幕戦”はジャンボ&遼と同組

[ 2019年5月1日 05:30 ]

平成最初の中日クラウンズを制したノーマンと尾崎将司の写真パネルの前で笑顔を見せるアマチュアの金谷拓実(撮影・石川 勝己)
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 男子ゴルフの令和第1戦、中日クラウンズは2日から4日間、愛知県の名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)で行われる。30日には予選2日間の組み合わせが発表され、4月のマスターズで予選通過を果たした金谷拓実(20=東北福祉大3年)はツアー通算94勝の尾崎将司(72=I.S.T)、数々のツアー最年少記録を打ち立てた同14勝の石川遼(27=CASIO)と同組でのラウンドが決定。時代を彩った先輩に劣らぬ輝きで新時代の幕開けを告げる。

 小雨が降る中、アウト9ホールのコースチェックを終えた金谷は尾崎将、石川という平成を代表する選手との豪華ペアリングを知らされ、戸惑い気味に言葉をつないだ。

 「光栄です。ゴルフを始めたころには(尾崎将は)凄い選手でしたし…。でも分かんないです。どういうふうに言えばいいのか…」石川はともかく尾崎将が02年ANAオープンで最後のツアー優勝を果たした時はまだ幼稚園児。実感の湧かない夢の対決がどんな結末を生むのか、金谷には全く見当がつかない様子だ。

 海外メジャー初挑戦だった4月のマスターズで金谷は58位という成績を残した。東北福祉大の先輩、松山に続く日本人2人目のローアマは逃したが、米ツアー1勝の小平が61位に終わり、日本の賞金王・今平が予選落ちしたことを考えれば上々のメジャーデビューだった。

 女子ゴルフ界で“黄金世代”と騒がれる同期の勝みなみらに比べれば注目度は低いが、15年には日本アマを史上最年少の17歳51日で制し、17年には日本オープンで優勝した池田に1打差の2位と新時代の“主役”として十分な結果を残している。

 「時代が変わるからというのはないですね。自分のことをやるだけ。結果はついてくるもの」と淡々と話すが、令和最初の大一番で大仕事をやってのけるかもしれない。

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2019年5月1日のニュース