グリズリーズ渡辺雄太、最終戦で4得点 NBA全日程終了 初年度は出場15試合

[ 2019年4月11日 12:37 ]

ウォリアーズ・デュラントをマークするグリズリーズの渡辺(AP)
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 NBAグリズリーズの渡辺雄太(24)が10日、地元メンフィス(テネシー州)で行われたウォリアーズとのレギュラーシーズン最終戦に途中出場。19分のプレータイムでフィールドゴール(FG)を8本放ち、4得点と4リバウンドをマークした。

 試合はグリズリーズが132―117(前半86―68)で勝って33勝49敗で全日程を終了。グ軍はホームでは21勝20敗と勝ち越してシーズンを終え、西地区全体では15チーム中12位だった。

 渡辺は放った最初の6本のFG(うち3本は3点シュート)はすべて失敗。しかし第4Qの残り2分53秒、アイバン・ラブ(22)とのスクリーンプレーで正面からドリブルで突破を図り、巧みなロールターン(スピン)でマークしていたデイミオン・リー(26)をかわしたあとレイアップを決めて初得点を記録した。残り1分1秒にはラブがジャンプシュートで外したボールがペイント内にいた渡辺の正面にこぼれ落ち、これをきっちり決めて4得点目をマークした。

 この試合ではドラフト2巡目(全体32番目)に指名された新人ガードで、Gリーグ・ハッスルでも渡辺のチームメートだったジェボン・カーター(23)が8本の3点シュートを成功させて自己最多の32得点をマーク。第2Qで41―27と圧倒して点差を広げ、このカードは今季3戦目で初勝利を挙げた。

 すでに西地区全体1位が決まっていたウォリアーズは57勝25敗でレギュラーシーズンを終え、プレーオフの西地区1回戦では8位のクリッパーズとの対戦が確定。この日はステフィン・カリー(30)、ドレイモンド・グリーン(29)、ディマーカス・カズンズ(28)ら主力3人が欠場したが、ケビン・デュラント(30)とクレイ・トンプソン(29)は先発して、デュラントが18分で21得点、トンプソンは17分で19得点を稼いだ。

 渡辺はNBA傘下のマイナー、Gリーグのハッスルでは33試合に出場し、平均33・9分の出場して14・1得点、7・2リバウンドをマーク。シュートの成功率はFGが43・4%、3点シュートが33・3%、フリースロー(FT)が82・7%だった。

 ところが昨年10月27日のサンズ戦でデビューを果たしたNBAではこの数値がいずれも低下。グリズリーズでの15試合では、平均11・6分で2・6得点、2・1リバウンドという成績で、シュートの成功率はFGが29・4%、3点シュートが12・5%、FTが70・0%と“メジャー”で戦うための課題を残すデビュー年となった。

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