宮里美香“勝負のシーズン”もシンプル思考 今季から日本主戦場に奮闘中

[ 2019年4月11日 18:31 ]

<キャロウエイプロアマ>不振が続く宮里美香は、この大会に復活をかける(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの今季第6戦、スタジオアリス女子オープン(賞金総額6000万円、優勝賞金1080万円)はあす12日から3日間、兵庫県三木市の花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(6316ヤード、パー72)で行われる。2012年のセーフウエー・クラシックで米ツアー1勝を挙げた宮里美香(29=NTTぷらら)は今季から日本を主戦場に奮闘している。ツアー予選会27位の資格で前半戦の出場権を獲得した今季は前週までの5試合中4試合に出場し、故郷沖縄での開幕戦、ダイキンオーキッドレディースで8位の好スタートを切るなど、トップ10が2回。賞金ランクも27位につけている。

 「自分なりにはうまくやってると思います。オフのトレーニングで飛距離はちょっと出てるかな。5ヤードから10ヤードくらいはいってると思います。目標は優勝。あまり深く考えずシンプルに勝つこと。あとはタイミングじゃないかな」

 2004年の日本女子アマチュア選手権で14歳8カ月の史上最年少優勝を飾り、2010、2013年には日本最高峰のメジャー、日本女子オープンを制した実力者。今シーズン中の日本ツアー3勝目は決して手の届かない目標ではないが、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の会員でない宮里を取り巻く状況は存外厳しい。

 今季からLPGAの規約変更により一部例外はあるが、原則、協会員以外のツアー予選会参加が認められなくなった。その例外のひとつである宮里の持つ米ツアー2年連続賞金シード獲得の参加資格も「2019年のみ付与」と期限付きで来季以降は不透明。ツアー優勝を果たせば文句なしだが、今季、最低でも賞金シード(賞金ランク50位以内)を獲得して協会員の資格を取得しなければ、今後、プロテスト受験も視野に入れる必要性が出てくる。
 
 「勝負の年とか考えちゃうと自分を追い込んでしまうから考えないのが一番。考えてしまうことが一番ダメ。いかにシンプルに考えられるかです」

 3週前のTポイント×ENEOSではやはりかつて米ツアーを主戦場にした32歳の上田桃子が復活優勝を果たした。まだ29歳。宮里は力まず、笑顔で、勝負のシーズンを戦っている。

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2019年4月11日のニュース