相撲協会、三本締め白鵬処分はコンプラ委員会に委ねる 横綱は謝罪

[ 2019年3月28日 17:38 ]

ファンと一緒に三本締めをする白鵬(撮影・奥 調)
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 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、大相撲春場所千秋楽の優勝インタビューで三本締めを行った横綱・白鵬(34=宮城野部屋)がコンプライアンス規定の違反行為に抵触する可能性があるとして、コンプライアンス委員会(青沼孝之委員長=元名古屋高検検事長)に問題の調査などを委嘱することを決めた。

 コンプライアンス規定では、第5条「違反行為」の第7項に「土俵上の礼儀、作法を欠くなど、相撲道の伝統と秩序を損なう行為」と定めている。まずは違反行為にあたるかどうかを判断した上で、違反行為だった場合は処分についても検討する。八角理事長(元横綱・北勝海)はコンプライアンス委員会からの答申を受け、臨時理事会で審議する。

 本場所は千秋楽の表彰式後に行われる神送りの儀式で終了し、そこで手締めが行われる。それ以前に、横綱といえども一力士が場所を締める行為を行っていいものかという意見が、25日の横綱審議委員会、26日の評議委員会でも出ていた。

 理事会には白鵬と師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)を呼び、相撲博物館の学芸員による神送りの儀式などについての説明を行った。その上で、行為に至った経緯などについての聞き取りを実施した。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)によると、白鵬は「平成最後と言われる中、盛り上げようとして締めた」などと説明し、謝罪したという。

 白鵬は一昨年九州場所の優勝インタビューで万歳三唱を行い、その後、厳重注意を受けている。コンプライアンス委員会では、万歳三唱が起きた経緯についても調査する見通しだ。

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2019年3月28日のニュース