貴景勝の母・純子さん 私生活での息子は「昔のまま。“あご”で使われます」

[ 2019年3月27日 15:07 ]

貴景勝の母・純子さん
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 臨時理事会と夏場所の番付編成会議(エディオンアリーナ大阪)を経て大関・貴景勝が正式に承認された27日、大阪市内で伝達昇進式が行われた。父・一哉さんとともに見守った母・純子さんは「立派にこなしてくれました。かっこよかった」と、目を細めた。

 大関・栃ノ心との“入れ替え戦”となった千秋楽の大一番を前にした母親としての心境にも触れ、「私も精神的に追い込まれていました」と、このときの重圧を告白した。

 初優勝した昨年九州場所千秋楽での錦木戦後、「緊張して、見られませんでした」と話していた純子さん。それでも、今振り返ると「優勝のときは(14日目に)高安関に負けて(も優勝できた)。転がり込む、というか。ちょっとラッキーな面もありました」と冷静になれる要素もあった。

 一方、春場所は昇進のために10勝という明確なラインを超えるしかなかった。簡易通信アプリ「LINE」でも、普段は「3文字か4文字」という貴景勝からの返事が、今場所は長めのことがあったという。決意を感じ取った母は「優勝したときもうれしかったですが、それよりもうれしいと思いました」と率直な思いを口にした。

 佐藤家の「貴信」から、角界の看板力士「大関・貴景勝」となった今も、息子を見る目は温かい。「家に帰ると昔のまま。私も“あご”で使われます」と微笑んでいた。

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