Tブレイザーズのナーキッチが左脚に重傷 ジャズのゴベアはダンクの新記録を樹立

[ 2019年3月26日 16:18 ]

左足首がねじ曲がって倒れこんだトレイルブレイザーズのナーキッチ(AP)
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 NBAは25日に各地で4試合を行い、西地区全体4位のトレイルブレイザーズは地元ポートランド(オレゴン州)で再延長の末にネッツを148―144(前半62―62、延長12―12、16―12)で振り切って4連勝。今季成績は46勝27敗となり、9試合を残して6季連続のプレーオフ進出が決まった。

 しかしこの試合でチーム最多の32得点と16リバウンド、4ブロックショットをマークしたボスニア・ヘルツェゴビナ出身のセンター、ユスフ・ナーキッチ(24)が、再延長(5分)の2分38秒、オフェンスでのリバウンドを試みた際に左脚を負傷。足首が外側に90度ねじ曲がってしまった状態で、ポストシーズンを含めた今季の残り試合での出場は絶望的となった。

 ナーキッチは今季15・4得点、10・3リバウンドをマーク。トレイルブレイザーズは今季21・3得点を記録しているガードのC・J・マッカラム(27)も膝を痛めて戦列を離れており、先発の主力2人を欠く緊急事態と直面している。

 東地区全体7位のネッツは38勝37敗。ディアンジェロ・ラッセル(23)が39得点、9リバウンド、8アシストをマークしたが3連勝を逃した。

 ジャズは地元ソルトレイクシティー(ユタ州)でサンズを125―92(前半62―43)で退けて44勝30敗。ここ8戦7勝で西地区全体6位から5位に順位を上げた。

 フランス出身のセンター、ルディー・ゴベア(26)は今季自己最多の27得点をマーク。第2Qにドノバン・ミッチェル(22)のパスを受けてアリウープからダンクを決めたところで今季決めたダンクの数は270回となった。

 ダンク数が公式記録のひとつとされたのは1997年シーズン以降だが、これまでのシーズン最多は2007~08年にドワイト・ハワード(当時マジック、現ウィザーズ)がマークした269回。ゴベアはこの日6回のダンクを決め、ハワードの記録を更新して275回にまで数字を伸ばした。

 一方、17勝58敗となったサンズでもデビン・ブッカー(22)が珍しい記録を樹立。ジャズ戦では41分出場して今季自己最多の59得点を稼いだが、30点差以上で負けたチームで50得点を記録したのは史上初めてとなった。

 サンズでこの日2ケタ得点をマークしたのはブッカー以外にはおらず、このような状況で50得点以上を記録したのはブッカーで史上3人目。チームのフィールドゴール(FG)試投総数は76本で、このうち34本(成功19本)までをブッカーがシュートを放つという“一点集中”の試合内容だった。

 グリズリーズの渡辺雄太(24)はサンダー戦でベンチ入りしたものの出場機会はなし。27日にはGリーグ・プレーオフでメンフィス・ハッスルの一員として、一発勝負のストックトン・キングス戦に出場するものと見られている。

 グリズリーズに敗れたサンダーは西地区全体で6位から8位にダウン。東地区全体9位のマジックは76ersに勝って5連勝を飾り、東地区最後のプレーオフ切符を争っている8位ヒートとの差を「0・5」に縮めた。

 *はホームチーム

 <その他の結果>

*グリズリーズ(30勝44敗)115―103サンダー(43勝31敗)
*マジック(36勝38敗)119―98 76ers(47勝27敗)

 <プレーオフ進出確定チーム>

 ▼東地区=(1)バックス、(2)ラプターズ、(3)76ers、(4)ペイサーズ
 ▼西地区=(1)ウォリアーズ、(2)ナゲッツ、(3)ロケッツ、(4)トレイルブレイザーズ

 *数字は25日現在の地区全体順位。プレーオフには東西両地区各8チームが進出

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