八村、まさかの敗戦 原因は自分たち「これが最後の負けになるように」

[ 2019年3月13日 14:19 ]

ゴール下でシュートに持ち込むゴンザガ大の八村(AP)
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 バスケットボール男子の全米大学体育協会(NCAA)ランキング1位のゴンザガ大が12日、ネバダ州ラスベガスで行われたウエストコースト・カンファレンス(WCC)選手権決勝で、今季2戦2勝だったセントメリーズ大に47―60(前半24―27)で敗れる大波乱が起きた。勝てばNCAAトーナメント出場が決まっていたゴンザガ大はレギュラーシーズンからの連勝が21でストップし、WCC7連覇を逃した。八村塁(3年)も34分間のプレーで今季初の1桁得点となる9得点にとどまった。

 以下、試合後の八村との一問一答。

 ――この結果をどう受け止めるか。

 「自分たちもカンファレンスでは負けなしで来てて、最後はやっぱり気合が入りすぎたというのもありますし、冷静ではなかったというのもあるんですけど。終わった後に話したんですけど、これが最後の負けになるようにという話をしたので、これを絶対に(今後に)つなげたいと思います」

 ――ゴンザガ大らしさが消えたのは自分たちに要因があったのか、相手が良かったのか。

 「向こうもずっとスカウティングをして、そういうところもあったと思うんですけど、それよりもやっぱり自分たちのバスケが最初からできていなかったんだと思います」  

 ――NCAAトーナメント出場は(選考委員会による)日曜日の発表を待つことになる。

 「今言ったとおりに負けられないといったところですね。(トーナメントでの)あと6試合も自分たちのやるべきことをやって勝ちたいなと思います」

 ――相手はスローペースで仕掛けてきたが、ペースを上げるために、コーチからどんな指示が出て、なぜできなかったのか。

 「最初からみんな凄く慌てていたなと感じますし、僕もその中の一員だったと思います。やっぱり最初からオフェンスの部分で、ディフェンスはそんなに悪くはなかったと思いますけど、相手はしっかり、じわじわ自分たちのシュートを決めてきて、僕たちは本当にどういうふうにしたらいいのか分からないんですけど、焦っていたんじゃないかなと思います」

 ――後半はシュートを1本しか打っていない。打てるような状況にさせてもらえなかった。

 「相手のディフェンスも何をやっているか分かっていましたし、やっぱりチームとしても単発なシュートばかりを打ってしまっていました」

 ――焦りはどのくらいのタイミングで出てきたのか。

 「最初からだと思いますね。最初の出足から、もうどう考えてもおかしい出足で入りましたし、ずっとそれが続いて、後半も立ち直れるかと思ったんですけど、そのままずっとそれが続いて、になっちゃいました」

 ――立て直すきっかけがなかった。

 「何回もあったと思うんですけど、立て直すときに凄く気持ちが上がりすぎたんじゃないかなと思います」

 ――相手のディフェンスなどより、原因は自分たちか。

 「全然、自分たちです」

 ――これまでは後半に立て直してきたが、きょうはそれができなかったことにフラストレーションを感じたか。

 「そうですね。最初から焦ってて、後半に入ってもやっぱり相手は相手のペースでやっていて、僕たちは僕らのペースでやっていなかったと思うので。そういうところ、今からコーチたちもみんなで話して、直していくところじゃないかなと思います」

 ――油断があったというよりも、気持ちが高まりすぎた。

 「そうですね。試合前からみんな高まっていて、油断というものはなかったですし、相手もどういうチームかっていうのは、年々ずっとライバルとしてやってきているチームなので、どういうふうになるかっていうのは分かっていましたし、僕たちの気持ちの部分とか、その、あれが過ぎたんじゃないかなと」

 ――試合直後にはコーチからどんな言葉があったのか。

 「これを生かす、この負けを生かすっていうこと。ここからどうやるかがチャンピオンのあれだって言われたんで、僕らも少し落ち込むかもしれないんですけど、すぐ切り替えて、帰ってすぐに練習で、また悪いところを直していかなきゃいけないなと思います」

 ――勝ち続けてきたからこそ、負けが大きなものになる。今後にどうつなげたいか。

 「この感覚は負けた後しかわからないので、その感覚を絶対に忘れないで、それを思って練習とか、これからの試合に臨んでいかなければならないと思います」

 ――チームの中心として、NCAAトーナメントではどういったプレーをしたいか。

 「オフェンスでもディフェンスでもインパクトを与えられるような、そういうプレーをしていきたいなと思います」

 ――日本ではNBAドラフトで上位指名されるんじゃないかという話がニュースになっているが。

 「今は考えてないですね」

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2019年3月13日のニュース