【辻野隆三氏の目】「絶好調のときに代えるのが理想」フェデラーを思い出した

[ 2019年2月13日 06:15 ]

大坂 バイン・コーチと決別

全豪OP女子シングルス表彰式で優勝トロフィーを手にする大坂なおみ
Photo By 共同

 十数年前、当時絶好調だったフェデラー選手がコーチを代えたことがあった。その時、彼は「自分の調子が悪くなった時にコーチを代えると、その人のせいになってしまう。だから良いときに代えるのが理想だ」と説明していた。

 今回、大坂選手がバイン・コーチと別れたと聞いて、フェデラー選手のことを思い出した。世界ランク1位になったこの時期にコーチを代えるのが、誰を傷つけることもなく、ベストのタイミングだった。今回はおそらく金銭面のトラブルではないと思う。金の問題は金で解決できる。そもそも成功報酬は最初から契約書に明記されているはずだ。

 確かにバイン氏はいいコーチだが、今後の大坂選手がさらに飛躍するためには、もっと技術を磨く必要がある。バイン氏は彼女のメンタル面を成長させたが、今後は課題とされるボレーやネットプレーの技術を高めるために、それを教えることができるコーチを探すのだろう。(元デ杯日本代表)

続きを表示

2019年2月13日のニュース