プロテニスのパートナー関係 選手がコーチ雇用、“昇給”求め関係悪化も

[ 2019年2月13日 06:15 ]

大坂 バイン・コーチと決別

全豪OP女子シングルス表彰式で優勝トロフィーを手にする大坂なおみ
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 プロテニスは選手がコーチを雇い、移動や宿泊などの費用も負担して遠征に同行する。指導者が選手を導く他競技とは両者の関係性が大きく異なり、完璧なパートナーが必要と考えるトップ選手ほどコーチを代える。最も多い理由はレベルアップのため。錦織圭は11年にボッティーニ、ギルバートの両コーチを迎えて世界ランク98位から11位へ躍進したが、マイケル・チャン氏の熱心な指導を望んで14年に契約を結び、全米オープン準優勝につなげた。ジョコビッチ(セルビア)は元名選手ベッカー氏の指導により生涯グランドスラムを達成し双方が納得して契約満了となったが、後任のアガシ氏では結果が出ずに1年未満で関係を解消。元コーチのバイダ氏と“復縁”した。

 不満が原因のケースも少なくない。A・マリー(英国)は遠征に完全同行しないコーチを解雇。選手が高額賞金を得るようになったためコーチが“昇給”を要求し、関係が悪化する例もあるという。

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