璃花子指導の三木コーチ 会見で涙「言葉出なかった…」

[ 2019年2月13日 05:30 ]

競泳・池江璃花子 白血病公表、療養専念へ

会見に出席した(左から)ルネッサンス・三木コーチ、水泳連盟の上野副会長、青木会長、ルネッサンス・吉田社長(撮影・荻原 浩人)
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 池江の白血病告白を受けて、都内で緊急会見を開いた三木二郎コーチ(35)は言葉を詰まらせた。18年5月から指導する同氏は合宿地オーストラリアから帰国した10日に白血病発覚後に初めて池江と対面。2日前のやりとりを振り返り「最初はお互い言葉が出なかった。本当に頭の中が真っ白だったと思うが“病気を治して、二郎さんとまた一緒に練習ができるように頑張りたい”という言葉があった」と涙ぐんだ。

 オーストラリア合宿中に「普段見ている池江のタイム、スピードからして、肩で息をするレベルの練習ではない」と察して現地の病院に行くことを決断。「(白血病発覚後も)モチベーションを下げずに立ち向かう姿勢を前面に出してくれた。頭が下がる。この病気と闘うことによって、新たな池江璃花子が強くなって戻ってくると信じている。今から何ができるか考えたい」と前を向いた。

 都内での精密検査に付き添った日本水泳連盟の上野広治副会長(59)は「まさか池江がこんな病名を言われるとは。思いもよらない診断だった。最初は日本選手権、東京五輪に頭が回らなかったと思うが、1時間もたたないうちに前向きな発言が出ていた。昨日も今日も普段通りに接してくれている。我々大人の頭が下がる状況」と説明。池江が進学予定の日大水泳部監督も務めており「登校できるかの問題はあるが、入学、入部することは大学にも確認している。全く変更はございません」と強調した。

 所属するルネサンスの吉田正昭代表取締役社長(62)は「従来と変わりなく池江璃花子をサポートしたい。治療して完治することが目標。そこから先も復活してくれると思うが、まずは治療して完治すること」と語った。関係者によると、現時点で契約解消の意向を示すスポンサーはない。競泳女子のエースの復活を信じて、サポートを続ける。

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2019年2月13日のニュース