紀平 四大陸選手権Vから帰国、“逆転の紀平”脱皮図る

[ 2019年2月13日 05:30 ]

米国から帰国した紀平は笑顔で金メダルを披露する(撮影・沢田 明徳)
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 フィギュアスケート四大陸選手権で初優勝した女子の紀平梨花(16=関大KFSC)が成田空港に帰国した。航空機の到着が1時間ほど遅れてドタバタの乗り継ぎとなったが、「ショートプログラム(SP)ではミスがあったトリプルアクセルをフリーの朝練で確認して自信をつけた。それでうまくいったので、今はうれしい」と振り返った。

 3月20日から始まる世界選手権(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)へ向け、目指すはSPからのスタートダッシュ。「今回SPよりフリーの方が集中することができた。その集中をSPから忘れず、絶対にSPから集中力を出せるように」。今季の国際大会は5戦5勝のうち逆転優勝3度。“逆転の紀平”からの脱皮が、成長の証明となる。

 ≪宇野、世界最高も「少しモヤモヤ」≫男子で初制覇した宇野昌磨(21=トヨタ自動車)も成田空港に帰国した。フリーではルール改正された今季の世界最高となる197・36点。逆転での戴冠となったが、右足首の負傷とも向き合っていただけに「やりきった実感や達成感はいつもより少ないと思う。その少しのモヤモヤは世界選手権にぶつけたい」と語った。

 ≪フリー自己最高の三原「経験生かす」≫四大陸選手権女子で3位に入った三原舞依(シスメックス)が関西空港に帰国した。SP8位と出遅れながら、自己最高点をマークして挽回したフリーの演技を振り返り「凄くいい経験になった。強いアスリートになるためにも今回の経験を次に生かしていければ」と話した。3月のユニバーシアード(ロシア)で日本選手団の主将を務める。「五輪のような雰囲気を味わえると思う。できることを精いっぱいやりたい」と意気込んだ。

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