66歳か、33歳か。経験値で両極端の両軍監督 スーパーボウル日本時間4日キックオフ

[ 2019年2月3日 15:00 ]

 第53回NFLスーパーボウル、ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC)―ロサンゼルス・ラムズ(NFC)は3日(日本時間4日)、米ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムでキックオフを迎える。

 決戦は翌日に控えた2日、両軍はそれぞれ試合会場に姿を見せた。ペイトリオッツは午前10時40分から、チーム関係者、選手の家族など800人が集合。一緒に写真を撮ったり、家族を紹介し合ったり、リラックスして過ごした。

 スーパーボウルは中継するテレビ局のCMの放送料金が高いことで有名だが、CM放映中は確実にゲームの進行を止める。前半だけで11度もCMが入り、ハーフタイムもハーフタイムショーとCMがあり、29分と特別に長い。そのため通常の試合とはテンポが全く違う。ペイトリオッツのビル・ベリチック監督は「試合が一気に進んでいくことはない。交差点に来ると必ず赤信号で、その都度試合が止まる感じ。それがスーパーボウルだから、そのテンポに合わせるしかない」と経験から話した。ベリチックは監督としてスーパーボウルで史上最多9度の指揮を執り、同じく史上最多の5度制覇を成し遂げている。現在66歳。10度目の今回も勝てば、スーパーボウルを制した最年長監督となる。

 一方、ラムズのショーン・マクベイ監督は33歳になったばかりで、スーパーボウルを指揮する史上最も若い監督となる。ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(41歳)より8つも年下だ。選手、コーチ時代を通じても、この舞台に立つのは初めて。午後1時にラムズを率いてメルセデス・ベンツ・スタジアムに現れると、「今までこの場に来たことは一度もなかった。本当に特別。ウチにも一部にスーパーボウルの経験がある選手やコーチがいるが、ほとんどが初めて。今、こうしてここにいられる喜びをかみしめている」と笑顔で話した。

 スーパーボウルの歴史でヘッドコーチの経験値にここまで差が出るのは初めて。ペイトリオッツが勝てばスーパーボウルを制した最年長指揮官、ラムズが勝てば最年少指揮官となり、いずれにせよスーパーボウルの歴史に新たな記録が刻まれることになる。(アトランタ・奥田秀樹通信員)

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2019年2月3日のニュース