貴ノ岩断髪式に元日馬富士がハサミ、わだかまり「ない」

[ 2019年2月3日 05:30 ]

貴ノ岩(中央)の断髪式で、はさみを入れ終え言葉をかける元横綱・日馬富士(撮影・久冨木 修)
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 冬巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り、昨年12月に現役を引退した大相撲の元幕内・貴ノ岩(28)の断髪式が2日、東京都墨田区の両国国技館で行われた。17年の秋巡業中に元貴ノ岩を殴り、角界から去った元横綱・日馬富士(34)ら約370人が出席した。

 元日馬富士による傷害事件で被害を受けた貴ノ岩は、慰謝料など約2400万円の損害賠償を求めて民事訴訟を起こしたが、貴乃花部屋の消滅に伴い千賀ノ浦部屋に移籍。その後、モンゴルでバッシングを受ける家族の意向を理由に提訴を取り下げた。それでも元日馬富士に対するわだかまりは「ない」と答え、欠席した前師匠の元貴乃花親方への気持ちについては「感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

 今年1月には元日馬富士と会食。“手打ち”を終えてこの日を迎えた。34歳の元横綱ははさみを入れた後、「こういうことになってしまったけど、自分なりに応援していきたい。前向きに、真っすぐにいくしかない」とエールを送った。

 元貴ノ岩は現役時代の思い出について「横綱、大関と対戦できたこと」と話した。第二の人生については「いろんなことに挑戦していきたい。まだはっきり決まってません」とし、相撲に携わる仕事をしたいかと問われると「機会があれば」と意欲をのぞかせた。

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