フィギュア山本草太が上る大人の階段 10代ラストの2019年「成長を点数や結果に」

[ 2019年1月30日 09:00 ]

山本草太(撮影・小海途 良幹)
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 2019年も1カ月が過ぎようとしている。フィギュアスケート男子の山本草太(19=中京大)も心機一転、歩を進めていた。地元・大阪で年末年始を過ごし、1月5日のアイスショー「名古屋フェスティバル」に出演。同27日の全国高校選手権(名古屋市)ではエキシビジョンに特別参加し、バッハの名曲「G線上のアリア」で会場を虜(とりこ)にした。「僕なんかで大丈夫かなと思ったのですが、気持ちよく滑れた。呼んでくれてうれしかった」と笑った。

 1月10日に19歳となった山本は、七転八起のスケート人生を過ごしてきた。16年2月のユース五輪で金メダルを獲得。将来を嘱望されたが、同年3月の世界ジュニア直前にトリプルアクセルで転倒して右足首を骨折。3度の手術を余儀なくされた。愛知みずほ大瑞穂高時代は16、18年とも1月の全国高校選手権に出場。大ケガを挟んでの登場だった。「1年の時に優勝できたけど、その内容は微妙だった。3年の時は思うような演技もできず表彰台にも乗れず(4位)、悔しい思いをした」。酸いも甘いも経験した高校3年間がよみがえる。

 中京大へと進学し、約10カ月がたつ。昨年11月のNHK杯でシニアのGPシリーズ初出場。同12月の全日本選手権では4回転トーループに着氷したが、今では「むちゃくちゃうれしい気持ちはない」と冷静に振り返る。完全復活を期す山本が懐かしい全国高校選手権の空気に触れ、再確認したことがある。「スケート自体が好き。こうやって(後輩の演技を)見られる時は学ぶこともたくさんある。自分もいい演技をしたいと思うきっかけになる」。サプライズ参加で驚かせるはずが、逆にパワーをもらった。

 10代ラストの19年。「前よりは新しく、成長できた部分がある。しっかりそれを点数や結果につなげないと説得力もない」と言った。2月にはチャレンジ杯(オランダ・ハーグ)がある。その先に待つ19〜20年シーズン。新ジャンプ挑戦の可能性については「今のところは半分半分」と頭を巡らせた。どのような挑戦を決断したとしても、その経験全てが20代の「山本草太」への血肉となる。(大和 弘明)

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