貴ノ富士 6場所ぶり再十両 21歳「場所中のきつさは幸せ」

[ 2019年1月31日 05:30 ]

大相撲春場所番付編成会議

18年12月、新しこ名「貴ノ富士」を披露した貴公俊(撮影・久冨木 修)
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 6場所ぶりの再十両となった21歳の貴ノ富士は東京都台東区の千賀ノ浦部屋で取材に応じ、「うれしいです。やっと戻ったなという感じです」と喜びに浸った。貴公俊のしこ名で新十両となった昨年春場所。付け人に暴行をはたらき、次の夏場所は出場停止処分を受けた。「土俵に上がれるありがたみが分かりました。場所中のきつさは幸せのきつさ」。苦難を経験したからこそ稽古にも励んで、幕下49枚目からはい上がった。

 幕下3枚目の初場所は千秋楽に5勝目を挙げて滑り込みで十両昇進を“内定”させた。「今までプレッシャーにずっと勝てなかった。弱い自分がずっとあったから」。前師匠の元貴乃花親方が昨年10月に日本相撲協会を退職して千賀ノ浦部屋に移籍。「先代の稽古の厳しさが自分を強くしてくれた」。初場所から心機一転、貴ノ富士に改名。2人の師匠が21歳の背中を押す。双子の弟・貴源治とともに幕内の土俵を目指し「まず勝ち越して、2桁を目指したい」と目を輝かせた。

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2019年1月31日のニュース