「行列」北村弁護士の長男・晃一 逆転賞金シード圏浮上!強風に負けず9位

[ 2018年11月23日 22:31 ]

男子ゴルフ カシオ・ワールドオープン第2日 ( 2018年11月23日    高知県芸西村 Kochi黒潮カントリークラブ(7335ヤード、パー72 )

10番でティーショットを放つ北村晃一は4アンダーで9位タイに浮上(撮影・井垣 忠夫)
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 日没サスペンデッドになっていた第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。テレビ番組「行列のできる法律相談所」などで人気のタレント北村晴男弁護士(62)の長男・晃一(33=ミッションバレーGC)が強風の中、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71とスコアを伸ばし、通算4アンダーの9位に浮上した。現在賞金シードは79位。逆転賞金シードが見えてきた。通算4オーバーの68位で予選落ちした手嶋多一(50=ミズノ)ら17人の賞金シード陥落がこの日までに確定した。ツアー初優勝を目指す嘉数光倫(28=エナジック)ら4人が通算7アンダーで首位に立っている。首位スタートの今平周吾(26=フリー)は75とスコアを崩して通算3アンダーの14位に後退。首位に2打差の7位からスタートしたホストプロの石川遼(27=CASIO)は通算1アンダーの28位で決勝ラウンドに進出した。

 2年連続の賞金シード獲得を目指す北村は賞金シード当落線上の68位宮里優作とは約390万円差。ただ、今大会欠場の宮里は次週日本シリーズには出場。最低賞金88万円が加算される。目指すは500万円以上の賞金が転がり込むトップ10入りとなる。

 上空を舞うくせ者の強風により上位陣の多くがスコアを崩す中、中盤の16番から3連続バーディー。その後、寄せを欲張ってミスした挙げ句3パットした3番のダブルボギーで上昇ムードは消し飛んだかに思われたが、8番で16メートルのバーディーパットを沈めて執念のカムバック。前日の暫定15位から目標の9位へと順位を上げた。

 神奈川・桐光学園高時代は控え選手ながら2度甲子園を経験した高校球児。高校卒業後は一浪して法曹界の名門、中大法学部へ。一旦は父と同じ弁護士を目指したが、プロスポーツ選手への夢が捨てきれずに22歳でゴルフを始めた。それからわずか2年でプロテスト合格。その後、昨年の初シード獲得までに8年を要したが「ゴルフを始めて10年だから世間一般から見たら早いかな」と33歳からの“伸びしろ”に自ら大きな期待を寄せている。

 大会前は「8割方は」と次週のツアー最終予選会を意識していた最終戦。思わぬチャンスが巡ってきた。

 ◇北村 晃一(きたむら・こういち)1985年(昭60)1月2日、神奈川県出身の32歳。神奈川・桐光学園高では硬式野球部に所属し、2年春と3年夏に控えで甲子園出場。中大法学部4年から本格的にゴルフを始め、09年プロテスト合格。11年中日クラウンズでツアーデビュー。12年北九州オープン、14年九州オープン優勝。レギュラーツアーでの最高成績は17年関西オープン4位。1メートル70、72キロ。得意クラブはパター。

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