貴景勝「気持ちでいけた」ピンチ切り抜け初V王手 高安との大一番へ「自分と向き合う」

[ 2018年11月23日 18:29 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2018年11月23日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所13日目>碧山(手前)を押し倒しで下す貴景勝(撮影・岡田 丈靖)
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 大相撲九州場所13日目が行われ、星1つ差で先頭を走る小結・貴景勝が平幕・碧山を押し倒して単独トップを守った。14日目に2敗している高安との直接対決に勝てば初優勝が決まる。

 「気持ちでいけたと思います」。立ち合いは押し込まれたがすぐにもろ手突きで前進を止めて逆襲。俵まで追い込んだところをいなされ、つかまった。反撃を食らって反ったが、負けじと反撃する中でバランスを崩した相手が右足を捻って自滅。今場所一番ともいえるピンチを切り抜けて1敗を死守した。

 「パワーも経験も全て負けているので気持ちで負けないように。自分の力を出し切れたならそれでいいと思った」。

 日ごとに増える声援。周囲の期待も高まる。高鳴る鼓動を表情には一切出さず、「高ぶるのは当たり前。徹底して自分と向き合っていきたい。勝ちたい気持ちより先にやりたいことがある」とはやる気持ちを落ち着かせた。14年秋場所の初土俵から所要26場所での初優勝となれば、曙に並ぶ史上4番目のスピード記録となる。大一番へ「同じように準備するだけ」と話し、静かに会場を後にした。

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