豊ノ島9勝目 「給料が…」愛妻の言葉が力に「男として一つ仕事ができた」

[ 2018年11月23日 17:22 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2018年11月23日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所13日目>照強(右)を押し倒しでやぶり、9勝目をあげた豊ノ島(撮影・中村 与志隆)
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 東十両13枚目の豊ノ島(35=時津風部屋)が、今場所好調な照強をいっきに押し倒して9勝目。3敗で首位を走る友風と琴勇輝とは1差のままで、残る2日間の土俵に臨むことになった。

 “苦手”を1日で克服した。12日目の石浦戦で敗れた後、「十両は小兵が多い。どうやっていったらいいのか」と首をかしげていた豊ノ島。この日は立ち合いから足を止めず圧力をかける快勝。「昨日は優勝を意識してしまった。形も意識しすぎた。一日で(苦手意識を)攻略しました」と胸を張った。

 愛妻の一言が力になった。沙帆夫人から前日に電話。「給料が入りました。ありがとうございます」と感謝されたという。

 約2年、幕下で無給だっただけに「男として、一つ仕事ができた実感がある」とニッコリ。14日目の11月24日は、2人の交際記念日でもある。2009年九州場所で「勝ち越したら、付き合います」と宣言されて発奮。見事10日目の11月24日、旭天鵬に勝って8勝目をあげて無事に交際がスタートしたという。

 そのときは技能賞を獲得し200万円をゲット。十両優勝でも同額の賞金が入る。それでも「優勝…。いや、それは意識せずに」と言い聞かせるように首を振った。12日目に欲が出て敗れた反省をいかし、無心でラストスパートする。

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2018年11月23日のニュース