早大、逃げ切り勝ちで1敗キープ 慶大はV可能性消滅

[ 2018年11月23日 15:52 ]

<慶大・早大>慶大に勝利し抱き合って喜ぶ早大フィフティーン(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 関東大学ラグビー対抗戦グループ伝統の一戦、第95回早慶戦は23日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、早大が21―14で慶大を破り、1敗をキープした。通算成績は早大の68勝20敗7分け。早大は帝京大、明大と5勝1敗で並び、8年ぶりの対抗戦優勝を懸けて最終週の明大戦(12月2日)に臨む。慶大は2敗目(4勝)を喫し、優勝の可能性が消えた。

 前半20分を過ぎてもスコアが動かない展開。慶大がボールポゼッション、地域獲得ともに優位に立ったが、マイボールラインアウトを前半だけで4度も失い、スクラムで反則を犯すなどチャンスを生かせない。早大もゴール前でのノックオンなど惜しい場面があったが、25分、慶大が敵陣まで長く蹴り込んだドロップアウトから、SO岸岡智樹(3年)が意表を突く約55メートルのドロップゴール(DG)を決めて3―0と先制。29分には左ゴール前ラインアウトからモールを押し込んで左隅へトライを挙げると、終了間際の42分にもSH斎藤直人(3年)が簡単なPGを決め、11―0で前半を折り返した。

 慶大は後半5分、フランカー山本凱(1年)のラインブレークで一気に敵陣深くへ侵入。左中間ラックから内側を攻め、プロップ細田隼都(4年)が左中間へ飛び込んで7点を返した。しかし、早大は12分、自陣で相手のノックオンからFB河瀬諒介(1年)がカウンター。2人をかわして右タッチ際でWTB長田智希(同)につなぎ、最後はSH斎藤が右隅へトライを挙げて16―7。27分にはCTB中野将伍(3年)が縦突破からそのまま左中間へ持ち込み、21―7と差を広げた。慶大は後半33分、ゴール前モールからフランカー川合秀和(3年)が左隅へトライを決めて7点差に詰め寄り、ロスタイムにも敵陣ゴール前へ攻め込んだものの、ノックオンで同点に追いつけなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月23日のニュース