貴景勝 優勝に王手 高安戦に向け、八角理事長「負けても同じ 開き直るくらいでいい」

[ 2018年11月23日 20:00 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2018年11月23日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所13日目>頭から強烈な立ち合いをみせる貴景勝(右) (撮影・中村 与志隆)
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 小結・貴景勝が碧山を破り、ついに幕内初優勝に王手を懸けた。

 立ち合いからお互いに突っ張り合い。碧山に右を差されるが、すぐに突き放して、最後は相手の腰砕けで勝負を決めた。14日目に2敗の大関・高安に勝てば、千秋楽を待たずに初賜杯を手にする。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「(貴景勝は碧山に)押し込まれたけど、下半身の違いだろうね。(腰砕けは)碧山の方が、下半身が弱かったということ。足腰の弱さ」と今場所の二人の実力の差を指摘した。

 豪栄道が12日目に休場し、終盤は上位と当たるはずの高安がこの日は前頭9枚目の大栄翔と対戦。取組前に八角理事長は「この辺(終盤)になれば(大関は)当然上位と当たる。(下位の力士は大関にとって)勝てる相手だけど、逆に安全に勝つのは難しい。プレッシャーにはなる」とその胸中を推測していたが、高安はしっかり結果を残した。何度か引き技を見せながらも、大栄翔を押し倒し、貴景勝との1差を守った。

 八角理事長は「勝ちたい(という思い)、勝ちたいが強かったけどね。(何度か)はたいてね。でも、気迫はあったな」と評価。その上で、あすの大一番について「面白くなってきたよ。(高安は優勝争いの興味をつないで)大関の仕事はしたというのかな。(この白星で)弾みはつくんじゃない」と話した。そして「あしたは立ち合いの当たり次第だよ。貴景勝は負けても(高安と)同じ(白星数)。開き直って。それくらいの気持ちでいいと思う」と熱戦を期待していた。

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2018年11月23日のニュース