大坂 CM出演料1億円 日本人初の全米制覇でなおみ株“錦織級”急騰

[ 2018年9月11日 05:50 ]

全米オープンテニスの女子シングルス初制覇から一夜明け、コムデギャルソンの白井ワンピース姿で記念撮影に応じる大坂なおみ
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 ニューヨークの熱狂が日本にもやってくる。全米オープンの女子シングルスで日本人初の4大大会制覇を成し遂げた大坂なおみ(20)が、男子シングルスで4強入りした錦織圭(28=ともに日清食品)と11月に名古屋で行われるエキシビションマッチに出場することが10日、分かった。関係者によれば、今回の快挙で大坂のCM出演料は錦織と並ぶ1億円程度にまで高騰。大坂VS錦織の夢対決が実現すれば大きな話題となりそうだ。

 4大大会で初めて同時4強以上を果たした日本テニス界の男女のエースが名古屋で“競演”を果たす。ドリームテニスは11年に東日本大震災のチャリティーイベントとして始まり、東京・有明コロシアムを舞台に行われてきた。

 テニスファンのシーズンオフの楽しみとして定着してきたが、同会場が東京五輪に向けて改修されるため昨年大会で一区切りがついた。だが、今年は名古屋に場所を移し、装いも新たに開催されることが決まった。

 これまで元世界1位のアンドレ・アガシ氏(米国)やジョン・マッケンロー氏(米国)らレジェンド選手がゲストとして参戦し、錦織のコーチであるマイケル・チャン氏も出場してきた。伊達公子さん、杉山愛さん、松岡修造氏ら日本テニス界のOB・OGも参戦。16年大会では錦織が大坂の高速サーブを受ける貴重な対決も見られた。今回も両者のマッチアップが見られる可能性は十分にある。

 大坂は全米後の最初の試合として17日開幕の東レ・パンパシフィック・オープンに凱旋出場するが、こちらも有明の改修にともなって収容人数2700人の立川立飛アリーナでの開催。プラチナ化も予想される。14年と15年に岐阜での下部大会に出場したことはあったが、大坂は東海地方には久しぶりの上陸となる。錦織も同様で、同地域のファンにとっては4大大会優勝者のプレーを間近で見る絶好のチャンスとなりそうだ。

 歴史に名を刻んだ4大大会初優勝から一夜明けた9日、大坂は朝から日本のテレビ局にハシゴ出演するなど慌ただしく1日を過ごした。大会公式行事の一夜明け撮影は、ロックフェラーセンターにある地上70階の展望台「トップ・オブ・ザ・ロック」が会場。あいにくの空模様で室内での撮影となったが、白いワンピースにばっちりメークで大坂の登場するとニューヨーカーたちも歓声を上げた。 

 大坂株はCM業界でも急騰だ。広告関係者によれば、大会前よりも「3割は上がる見通し」で、錦織と並ぶ1億円程度になるという。同関係者は「すっとんきょうなキャラも可愛らしくて好感度が高い。格好いいよりもオモシロCM。クリエーターはめちゃくちゃ仕事をしたがってますよ」と“特需”ぶりを語った。なおみフィーバーは残りのシーズン、そしてオフに入ってもまだしばらく続きそうだ。

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