京大出身の山西、銀メダルも「悔しい」 中国選手のスパートに対応できず

[ 2018年8月29日 10:52 ]

<アジア大会陸上>男子20キロ競歩、水を頭からかぶりながら王凱華(左)を懸命に追う山西利和(撮影・小海途 良幹)
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 ジャカルタ・アジア大会は29日、男女の20キロ競歩が行われ、男子は京大出身の“IQウオーカー”山西利和(22=愛知製鋼)が1時間22分10秒で銀メダルを獲得。女子は岡田久美子(26=ビックカメラ)も銅メダルを獲得した。

 山西は残り500メートル付近まで中国選手とデッドヒートを繰り広げたが、相手のスパートに対応することができなかった。「負けてしまったのはとても悔しい。最後のところで勝負できる余力と自力がまだ足りなかった」と唇をかんだ。

 今春、京大工学部を卒業後に愛知製鋼に入社。リオ五輪男子50キロ競歩銅メダルの荒井広宙らを育てた内田隆幸氏からは試合前に「中国選手相手に心が折れなければ勝てる」と声を掛けられて送り出された。ラスト勝負で世界選手権7位の相手に遅れをとったが「最後に折れてしまったが、彼の強みは違反を取られない歩形。(銀メダルは)最高ですね」と目を細めた。

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