乾&吉田組、井村リーダーご満悦の銀!このペアで東京五輪参戦

[ 2018年8月29日 05:30 ]

アジア大会   アーティスティックスイミング ( 2018年8月28日    インドネシア・ジャカルタ )

デュエット・フリールーティン、息の合った演技で銀メダルを獲得した吉田萌(手前)と乾友紀子(撮影・小海途 良幹)
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 アーティスティックスイミング(AS)デュエットのフリールーティン(FR)が行われ、日本の乾友紀子(27=井村ク)・吉田萌(めぐむ、23=ザ・クラブピア88)組は銀メダルを獲得した。ペア結成からわずか2カ月での結果に、井村雅代チームリーダー(68)はこのペアで20年東京五輪に臨むことを明言した。

 エース乾が「短い期間で食らいついて、泳いでくれたことに感謝したい」と話すと、2カ月間、必死に練習で食らいついた吉田の目から涙がこぼれた。井村リーダーの教え子でもある中国ペアには4点差以上離されたが、ペアとして初の公式戦で価値あるメダル。吉田も「悔しいが、今持っている力は出し切れた」と大きく息をついた。

 16年リオ五輪で銅メダルを獲得後、乾と組んでいた三井梨紗子が引退。東京への再スタートで出はなをくじかれた井村リーダーは中村麻衣、中牧佳南の2人をペア候補としたが、中村も昨年7月の世界選手権後に引退。中牧も伸び悩み、6月初旬にペア解消を決断。リズム感の良さや乾(1メートル70)に見劣らない体格(1メートル68)を評価し、吉田を抜てきした。

 「かなりいい演技をしたと思う。吉田も初めての割によく泳いだ」と言った通り、華麗に繊細に、時に力強くリズムを刻んだ。疲れの見えた終盤にやや乱れたが、井村リーダーは「伸びしろがある、やりがいのあるデュエット。東京はこれでいくと決めてます」と明言。吉田について「冷静。試合に強く頼りになる」と褒めると、乾についても「自分の力を出し切ることに専念できる相手と出会った」と相乗効果を認めた。

 井村リーダーは「立花、武田を抱えていた時と同じ」と01年世界選手権を制した自身の「最高傑作」の名前をも持ち出す。打倒ロシア、中国へ。この日のメダルは、さらに厳しい練習へのゴングとなった。

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