体操協会専務理事「必要であれば調査」 宮川が会見で“協会からパワハラ受けた”と主張

[ 2018年8月29日 19:45 ]

<日本体操協会会見>パワハラ問題について会見を行う山本専務理事 (撮影・久冨木 修)                              
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 体操女子で16年リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(18)が29日、宮川への暴力により速見佑斗コーチ(34)に日本協会が科した無期限登録抹消などの処分に疑義を示した問題で会見を開いた。会見が行われた29日、体操協会も同日夜に会見を行い、宮川が協会幹部からパワハラを受けていたと主張した件について反応した。

 宮川は29日午後4時に代理人弁護士と会見に臨み、速見コーチが処分を受ける前の7月中旬、日本協会の塚原千恵子・女子強化本部長、夫で日本協会副会長の塚原光男氏に呼び出され、「(速見コーチに)暴力の話が出ている。認めないと厳しい状況になる。あのコーチはダメ。だからあなたは伸びない。私なら速見コーチの100倍教えられる」などと言われたという。

 速見コーチから1年以上前に頭を叩かれるなどを暴力はあったことを認め、「コーチが暴力をしてしまったことは許されることではなかったと理解している」とした宮川は、「協会から今までパワハラを受けたという風に感じている。すごく怖かったし、このままつぶされてしまうのではないかということで、周りにも相談した」と話した。

 宮川の会見後、体操協会が午後7時すぎに会見を行い、山本宜史専務理事はコーチの暴力行為を認めるよう協会幹部から圧力を受けたとする宮川の主張について「必要であれば調査する」と述べた。

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