関脇Vは実力の証明 御嶽海“大関昇進ノルマ”は横綱からの白星

[ 2018年7月24日 11:00 ]

大相撲名古屋場所千秋楽、初優勝を果たした御嶽海は八角理事長から賜杯を受け取る(撮影・岩崎 哲也)
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 大相撲名古屋場所は、初日から休んだ稀勢の里に加え、白鵬、鶴竜が途中休場となり、横綱が不在となった。さらに、新大関の栃ノ心まで途中休場。この異常事態を救ったのが御嶽海だった。初日から白星を積み重ね、自身初の三役での2桁勝利を10日目にクリアし、14日目には優勝を決めた。23日の横綱審議委員会では、北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が「立派な成績。相撲が速くて、見ていて安心感がある」と称賛した。

 場所前、優勝を意識することなど「全然なかった」というところから、御嶽海は賜杯を抱いた。15日制が定着した1949年夏場所以降、関脇の優勝は御嶽海で20度目(19人目)となった。大関に次ぐ地位での優勝はフロックでできるものはなく、現に過去18人のうち17人が大関に昇進している。初の大関獲りとなる9月の秋場所、御嶽海への期待は膨らむ。

 どんな結果を残せば、御嶽海が大関に昇進できるのか。阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は千秋楽の取組後、「大関獲りは星数より内容が大事。横綱との距離が縮まっているか、横綱とどんな相撲を取るかなど、そういうところを見る。安定性は抜群だけど、昇進に何勝必要とかは言えない」と述べた。

 御嶽海は三役在位10場所で、横綱に6勝13敗。そのうち、現役の横綱には鶴竜に2勝3敗、白鵬に2勝4敗(不戦勝1を含む)、稀勢の里に1勝3敗。不戦勝を除けば4勝10敗だ。勝率は.286。秋場所で横綱を倒すことができれば、大関の地位に見合うだけの力があることを印象づけられるはずだ。

 昇進の目安は3場所合計33勝とされている。小結だった夏場所で9勝を挙げていた御嶽海は2場所で22勝とした。秋場所で11勝なら目安に到達する。平成以降に大関に昇進した24人のうち、3場所32勝だったのは千代大海、稀勢の里、豪栄道の3人だけで、昇進直前場所で10勝止まりだったのは稀勢の里ただ一人。文句なしの昇進を果たすには、横綱から白星を挙げての11勝以上が“ノルマ”となるだろう。

 千秋楽からの一夜明け会見で「2桁(勝利)いける自信もついた」と語った御嶽海。秋場所の活躍が楽しみでならない。(佐藤 博之)

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