東京五輪マラソンコース 川内&設楽のそっくり芸人が一足先に体験 注目ポイントは…

[ 2018年7月24日 09:30 ]

聖火リレーをまねるM高史(左)とポップライン萩原(撮影・会津 智海)
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 20年東京五輪までちょうど2年。準備は着々と進んでいる。5月末にマラソンコースが決定し、新設の競技施設も工事が進行中だ。川内優輝そっくり芸人、M高史(33)と設楽悠太にそっくりのアスリート芸人、ポップライン萩原(36)が、活躍が期待される2人に代わって一足先にマラソンコースや五輪施設を体験し、注目スポットを紹介する。

 (1)新国立競技場<マラソン発着地点> 36カ月の工期の後半に入り、現在は最難関の屋根の取り付けなどが行われている。大部分にシートがかかっているが、絵画館前からは最大の特徴である国産木材の軒と庇(ひさし)の一部を見ることができる。神宮外苑をホームとする2人は日々眺めながら練習している。

 M「日に日に大きくなっていく。感動的です」

 萩原「ここを走れたら夢みたい」

 アスリート芸人たちが笑いを忘れて、素で感動してしまう存在感が既にある。ここを起点に五輪のマラソンは都内の名所をコンパクトに回る。

 M「このマラソンコースは地下鉄を乗り継げば、何カ所でも観戦できる」

 入場券が手に入らなくても、いろんな場所で五輪を楽しめそうだ。

 (2)浅草<15キロ付近> 浅草と言えば、雷門、隅田川越しのスカイツリー、そしてアサヒビール本社ビルの巨大なオブジェだ。多くの人が何を表現したものか疑問に思っている。

 M「例のヤツですね」

 萩原「金のウ〇〇でしょ。(アサヒビールさん、すみません)」

 同社によると、実は「聖火台の炎」で、燃える心を表しているという。それを聞いた2人は、隅田川に架かる吾妻橋に着くと、偶然持っていたカレンダーを丸めて手に持った。

 M「ウン気が上がってきた。いや、身の引き締まる思いです」

 早くも聖火ランナーの気分を満喫だ。

 萩原「日本記録保持者と最強公務員ランナーが一足早く聖火リレーした特別な場所。インスタ映えもバッチリです」

 マラソンコースに聖火、そしてスカイツリー。奇跡のコラボだ。

 (3)皇居<31キロ〜34キロ地点>市民ランナーの聖地とも言える皇居。1周約5キロだが、五輪では竹橋から内堀通りを二重橋付近で折り返して往復し約3キロ走る。市民ランナーにとっては最も気軽に走ることができる五輪コース。2人とも胸を躍らせながら試走を開始した。

 観光客がいっぱいだ。だが、最も人目が多い二重橋付近を走っても、2人に気づく人はゼロ。よく見ると、外国人観光客ばかりだ。

 M「銀座を走っているとツイッターにアップされたりするんですが…」

 萩原「東京マラソンのゴールに近いので、2月に日本記録を出したレースを思い出します。でも、誰も声掛けてきませんね」

 まだまだ海外へのアピールが足りていないことを痛感して皇居ランを終えた。

 (4)四谷の坂<37キロ付近> メダル争いに大きく影響しそうなのが37キロ付近から新国立競技場まで続く高低差約30メートルの四谷付近の激坂だ。特に富久町の交差点からは急勾配。大失速につながる危険性をはらむ一方、余裕があれば巻き返しも可能だ。

 歩道を試走したMは上り坂に入ると、自然と表情がゆがんだ。歯を食いしばって粘り、落ちてくる選手を拾っていく川内得意の“ゾンビ走”のイメージがピタリとはまる。

 M「優勝したボストンマラソンのように序盤から集団を飛び出して、レース展開をぐちゃぐちゃにするのもいいかな」

 一方の萩原は設楽ばりの涼しい顔でスイスイと登坂した。

 萩原「最初から川内さんが飛び出すなら、僕も付いていきますよ」

 坂は苦しいが、気持ちは高ぶる。

 (5)選手村 五輪期間中、一般人が入ることはできない選手村だが、今なら晴海客船ターミナルから建設中の現場を見ることができる。かつて東京モーターショーなどが行われた東京国際見本市会場の跡地。広大な敷地に14〜18階建ての宿泊棟21棟の建設が進んでいる。大会後は改修し、分譲・賃貸住宅となる予定だ。

 萩原「もう、これは一つの街ですね。分譲されるなら五輪後もここに住みたい。1億円ありますから!」

 都心の一等地だが、最寄り駅の都営地下鉄大江戸線の勝どき駅まで徒歩20分。不動産関係者からは「陸の孤島」との声も漏れる。

 萩原「レジェンド移動なんで関係ないです」

 日本記録更新のお祝いにホンダから贈呈された高級セダンを、設楽になりきって自慢した。

 ◆ポップライン萩原 本名・萩原拓也。1981年(昭56)11月14日生まれ、秋田県出身の36歳。男子マラソンの設楽悠太(ホンダ)のものまねでも人気。大学時代は神奈川大駅伝部に所属。フルマラソンの自己ベストは2時間59分21秒。

 ◆M高史 本名・三上高史。1984年(昭59)9月28日生まれ、東京都出身の33歳。川内優輝のものまねアスリート芸人として各地の市民マラソンに出場。駒大陸上部では駅伝主務を務めた。フルマラソン自己ベストは2時間40分34秒。

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