韓国出身の日本代表プロップ具智元“第2の故郷”に錦

[ 2018年6月9日 19:58 ]

ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2018第1戦   日本代表 34―17 イタリア代表 ( 2018年6月9日    大分銀行ドーム )

 韓国出身の日本代表プロップ具智元(グ・ジウォン、22=ホンダ)が、“第2の故郷”に錦を飾った。強力スクラムが売りのイタリアに対し、122キロの巨漢は背番号3の右プロップで先発。日本ボールのスクラムで内側へプレッシャーをかけようとする相手左プロップの押しに耐え、安定感を生み出した。「相手ボールにプレッシャーをもっとかけたかったので75点」と自己採点したが、「大分で行われたテストマッチに出て、勝てたのはうれしい」と表情をほころばせた。

 父は元韓国代表プロップの具東春氏。中2の時に父が在籍していたホンダの本拠地・三重県鈴鹿市で生活したほか、中3から4年間は大分で過ごし、大分ラグビースクール―日本文理大付高とプレー。この日は両親のほか、「高校の監督やスクールのコーチ、友だちが応援に来てくれた」という。スーパーラグビーのサンウルブズでは南半球の強豪のスクラムに苦しむこともあったが、この日は「重さをそれほど感じなかった」と具。少し形が崩れてもパワーを生かして押してきたイタリアに対し、「8人でまとまって押されないようにできた」と説明した。

 この日と同じ大分銀行ドームも開催地となっている19年W杯のメンバー入りを目指す。「第2戦(16日、ノエビアスタジアム神戸)ではもっとスクラムでプレッシャーをかけられるようにしたい」と意気込んだ。

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2018年6月9日のニュース