佳純&吉村真 練習30分で4強 世界一ペア5カ月ぶりでもさすが!

[ 2018年6月9日 05:30 ]

卓球 萩村杯ジャパン・オープン第3日 混合ダブルス ( 2018年6月8日    福岡・北九州市立総合体育館 )

混合ダブルス準々決勝、準決勝進出を決め健闘をたたえ合う石川(左)と吉村ペア(撮影・会津 智海)
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 世界一ペアが貫禄を見せた。混合ダブルスで17年世界選手権優勝の吉村真晴(24=名古屋ダイハツ)石川佳純(25=全農)が4強入り。ペア結成は1月の全日本選手権以来、約5カ月ぶりで、練習は30分だけだったが、好プレーを見せた。準決勝、決勝はきょう9日に行われる。張本智和(14=エリートアカデミー)は3種目5試合に登場し、混合と男子ダブルスは敗退したが、シングルスで初戦を突破した。女子シングルスは石川、伊藤美誠、平野美宇らが順当に勝ち上がっている。

 黄金の実績を持つ2人は、本番でこそ力を発揮する。前日の7日、吉村真と石川が約5カ月ぶりにペアで練習した。時間はわずか30分で石川は「フットワークがグダグダだった」と明かしたが、この日の1回戦、準々決勝では好プレーを披露。石川が「試合では良かった。正直、ちょっとビックリ」と言えば、吉村真も「練習しなくてもこんなにできるんだ。俺、今回はやばいと思っていた」と振り返った。

 20年東京五輪での実施が決まった混合ダブルスは、先週の中国オープンからワールドツアーの種目に組み込まれた。2人は中国に出場していなかったため、今大会からツアーでも始動。同種目での五輪代表選考方法は未定だが、「実戦を通じてペアの力をつけていくことが大事。勝って自信をつけていきたい」と石川は気合を入れる。準決勝と決勝はきょう9日。地元でタイトルを獲得した時、2人の絆はまた強くなる。

 ○…張本は平野と組んだ混合ダブルス、木造との男子ダブルスはともに準々決勝で敗退したが、シングルス1回戦は韓国選手を4―0で圧倒した。

 男子日本代表の倉嶋監督は2日前に右肩を痛めたと説明したが、3種目5試合を戦った本人は「まったく問題ない。大丈夫」と万全を強調。9日は2回戦を勝てば、準々決勝でリオ五輪王者の馬龍(マリュウ、中国)と激突する可能性が高い。「馬龍と当たれるように頑張りたい」と力を込めた。

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2018年6月9日のニュース