キャバリアーズのジェームズは右手を骨折していた 第1戦の試合終了後に負傷

[ 2018年6月9日 15:18 ]

右手を骨折していたことを明らかにしたジェームズ(AP)
Photo By AP

 NBAファイナルでウォリアーズに4戦全敗で敗れたキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(33)は、試合後の会見に右手を保護するサポーターを着用して出席。延長で敗れた第1戦の終了のあと、ロッカールームのボードに“鉄拳”を見舞って骨折していたことを初めて明らかにした。

 5月31日の第1戦では同点で迎えた第4Qの残り4・7秒、ジョージ・ヒル(32)が外したフリースローの2本目をJR・スミス(32)が、ウォリアーズのケビン・デュラント(29)と競り合う形でキープしながらスコアを1点リードしていると勘違い。ドリブルしてゴール下から離れ、勝ち越しにつながるシュートを打たないうちにタイムアップを告げるブザーが鳴ってしまった。試合は結局、延長の末に114―124で敗れ、勝機を自ら放棄するという信じられない結末となった。

 このときジェームズは「彼(スミス)が何を考えていたのかはわからない」と語っていたが、怒りと悔しさは爆発寸前に達していたもようで、それが骨を折るほどの“壁ドン”につながったようだ。

 しかしジェームズは第2戦から第4戦までの3試合に計132分出場し、61本のシュートを放って(成功は30本)、26リバウンド、32アシストも記録。骨折しながらも最後までチームをけん引してほとんどベンチには座らなかった。

 会見では去就に関する質問も続出。「今は何も考えていない」と移籍については口にしなかったが、「何を決断しようとも、家族のことが最優先だ」と今後は家族と相談して進路を決める姿勢をのぞかせた。

 ジェームズは自身8年連続9回目のファイナル進出だったが、優勝は3回のみ。6回すべてで王座を獲得したマイケル・ジョーダン(元ブルズ)との“格差”が目立ち始めており、次回のファイナルでは勝てるチームにいることが理想となっている。移籍先としては有望な若手がひしめく76ersや、ロケッツ、レイカーズ、そして今ファイナルで対戦したウォリアーズも候補に挙げられており、どのような決断をするのかが注目されるところ。12月で34歳となるジェームズにとって、今年の夏は再び人生の岐路となりそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2018年6月9日のニュース